殉職したはずの同期がJK満喫してたんだけど！【警察学校組】

case.38「やだ、イケメン」 ページ41

*A



東都水族館の事件から一週間。
超人並みに怪我の回復が早い4人含め、同期6人でお疲れ会をやっていた。


『今回、班長の活躍なかったね』

伊「全く知らなかったよ」

松「つーか、AってあのFBIと親しいんだな」

『そりゃ、組織にいた頃一番助けてくれたし』

零「は」

『私が公安だって気づかれた時も赤井さんもFBIだからって…それ以来は組織の中では頼りにしてたよ』

松「はぁ？」

景「だからA…赤井の話はこのふたりには…」

『聞いてきたの松田なんだけど。てか、松田 お酒飲まないの？』

萩「陣平ちゃん、Aちゃん送るつもりなんだよね」

松「萩原」

零「…じゃぁ僕も送ってもらおうかな」

松「歩いて帰れパツキン」


いつものごとくバチバチの零と松田。
そんなふたりにふとこんなことを思った。


『零と松田って、お互い好きなの？』

零松「…は？」

『なんか、好きなのに素直になれない学生みたい』

萩「あははっ！Aちゃん、やっぱ面白いっ」

景「まぁ、ある意味合ってるね」


両サイドの萩くんには笑いながら背中を叩かれ、ヒロには頭を撫でられる。


『ちょ、萩くん痛い…』

景萩「ゼロ / 陣平ちゃんが好きなのは――…」

零松「…」

「…」

景(まずい…)

萩(勢いで言うとこだった…)

『？』


零がヒロを、松田が萩くんを睨みふたりはお酒に口をつける。


伊「俺はみんな好きだけどなっ」

『私も班長好きー』

伊「お、そうか！」

松「既婚者がガキにデレデレすんな」

伊「Aは妹みたいなもんだろ」


数時間後、お店を後にして車で松田に送ってもらった。


『ありがとう』


自宅前で停めてもらい、車っを降りようとしたところ引き止められた。


松「A」

『ん？』

松「…やる」


そうぶっきらぼうに渡されたラッピングされた箱。


『…なにこれ』

松「…」


松田に視線をやっても目を合わせず何も言わない彼。


『開けていいの？』

松「ん」


包装を開くと、箱に入れられた可愛いハンカチ。


『え…ハンカチ？なんで』

松「あの時、出血抑えてくれただろ」


あの時…先週の事件のときか


松「血なんて洗っても取れねーだろうから、代わり」


確かに洗っても取れなかったから捨てたけど…その辺で買った安物だったし、、


『わざわざ？』

松「いらねんなら返してくるよ」

『いや。可愛いからもらう』

松「…」

『ありがとう、大切にするね！』

松「…おぅ」

『じゃ、おやすみ』




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