殉職したはずの同期がJK満喫してたんだけど！【警察学校組】

case.37「終わったな」 ページ40

*A



『……っ、』


どこまで落ちたのか、少し意識を飛ばしてたみたいだ。
気がつくと誰かの腕に包まれていた。


『…っ、松田！』

松「…」


松田も意識を失っていて、声をかけて揺すってみる。


『松田っ、松田！』

松「ぅ…、っ」

『松田、、大丈夫？』

松「あぁ。お前は」

『大丈夫、松田が庇ってくれたから』


ハンカチを出し、出血してる頭を押さえる。


『ありがとう』

松「…おぅ、、。下まで落ちたみたいだな」


いつの間にか観覧車はイルカショーのスタジアムまで転がって止まっていた。


松「…出るぞ」

『でも、萩くん…』

松「あいつはそんなヤワじゃねーよ」

『…』

松「絶対外にいるって」

『…うん』


松田に肩を貸して瓦礫を避けながら外に出た。

観覧車は巨大なサッカーボールがクッションになって止まっていた。


『あのサッカーボール』

萩「陣平ちゃん！」

『萩くん！無事でよかった』

萩「Aちゃん、怪我は？」

松「お前、俺の心配は」

『松田が守ってくれたから大丈夫だよ』

萩「陣平ちゃんやるー」

松「…」

『萩くん、ヒロみてない？』

萩「さっきまで一緒だったけど、一課もいるからって先に帰ったよ」

『そう、無事ならよかった』


少し先にコナンくんを見つけ、松田たちを置いて駆け寄る。


『コナンくん』

コ「Aさん、無事だったんだね」

『コナンくんも、よくあんなの止められたね』

コ「俺だけの力じゃねーよ…」


後方の救急車に目をやるコナンくん。
白い布を被せられ運ばれる誰か、側には風見ら公安の人間…、そんな彼の様子に少し察した。

そういえば、結局キュラソーは見つからなかった。


『……そうだ。零と赤井さんは？』

コ「あ、ふたりなら大丈夫。もうどっか行ったみたいだけどな」

『そっか』


みんな無事で良かった。




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