殉職したはずの同期がJK満喫してたんだけど！【警察学校組】

case.34「敵？味方？」 ページ37

*A



ゴンドラに向かってる途中、突然電気が落ち、東都水族館全体が暗闇に包まれた。


景「なんだっ」

零「奴ら始めやがったんだ！」




萩「くっ、あとちょっとなのに…」

松「完全に視界を奪われたな」

萩「陣平ちゃん、この暗さでコード切れる？」

松「無理だろ。下手すりゃドカンだ」

萩「どうする」

松「焦るな。焦りは最大のトラップだ」

萩「…」

松「大丈夫、プライドに掛けて必ず解除するぜ」

萩「陣平ちゃん…、それ爆処の俺のセリフでしょ、絶対」


こんなときでも余裕のふたり…。




明らかに近づいてくるヘリのローター音。

ガシャンっと音がした。


零「まさか、ゴンドラごとキュラソーを奪還するつもりか！」

『っ！』


まずい、、NOCリストが…！

しかし、直後にゴンドラが落ちる音。


景「え…？」

『なんでっ』


ふと上を見ると、誰かが通路を駆け回ってる。
体格からして女性、銀髪…


『まさか…』


落ちたゴンドラのところに向かうと、人がひとり倒れていた。


零「…風見！」

景「風見、しっかりしろ！」

『起きろメガネっ』


頭を強く打ったのか、一向に起きる気配がない。

キュラソーがいない…、やっぱりさっきの人…
逃げた？ でもどうして…

すると、傾いて引っかかってたゴンドラがズルズルと落ちてくる。


景「まずい、、とにかく連れ出そう」


ヒロが風見を抱えてその場を離れる。


景「俺は一旦、風見を他の奴に渡してくる」

零「あぁ、気をつけろ。Aも降りるんだ」

『降りるわけないでしょ』

零「いい加減にっ…」

景「ゼロ、今のAに何言っても聞かないよ」

『…』

零「…ったく、言うこと聞かない奴だ」

『あんたに言われたくないね』

景「ゼロ、Aを頼んだよ」

零「あぁ」



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