case.32「状況考えろ」 ページ35
*A
東都水族館に到着、いの一番に車を飛び出し観覧車を目指す。
松「おい、Aっ」
観覧車への階段を人をかき分けながら登ると、丁度キュラソーと風見が観覧車に乗り込む。
『待て…、風見さんっ。 っ…一足遅かった』
私の声は届かずふたりは観覧車へ、
再び階段を駆け下りると丁度、松田たちも追いついて来ていた。
萩「Aちゃん、足はや…」
松「おい、そっち立入禁止…ったく」
萩「え、陣平ちゃーん、Aちゃーん…」
身をかがめスタッフにバレないように立入禁止の階段を登り先の扉に入る。
扉の先は観覧車内部。
松「おい、なんでこんなとこ」
『奴らがキュラソーの奪還にこの観覧車に仕掛けてるはず』
松「奴らって、黒の組織か」
萩「キュラソーって?」
『詳しく説明してる暇ないの』
ふと上を見上げると、3つ上の通路を走る人物。
格好からしてスタッフではなさそう。
『あれ、赤井さん…?』
松「赤井?…FBIのか」
ふたりも同時に上を見上げた時、萩くんがなにかに気がついた。
萩「陣平ちゃん!観覧車の車軸になにかあるよ」
松「コードだな…、まさかっ」
コードを辿って行くと、消火ホースに繋がれている無数のコードの束。
『もしかして爆弾?』
萩「下手に開けたら起動するかも」
松田が束ねられたコードが出ている隙間から覗く。
松「…ビンゴ」
萩「ん…? ねぇ今、降谷ちゃんの声しなかった?」
『え?』
耳を澄ますと、確かに零の声がした。
それを聞いて近くの階段を駆け上ると、零とヒロ、それからふたりに真顔で向き合う赤井さん。
零「あの時、僕らを助けたのはお前か」
赤「俺は奴らの視界を遮っただけだ。扉を開けて外に逃げたと思わせたのはAだ」
零「Aもいたのかっ、なんで連れてきた!奴らがいるって分かってたろ!」
『私が無理言ったの』
零「…Aっ」
ヒ「A、なんでここに…まさかひとり?」
零「危険だ、帰れっ」
『言い争ってる場合じゃないんだって!車軸に爆弾が仕掛けられてるのっ。あれが一気に爆発したら…』
ヒ「どこにあるの」
3人を連れて、松田と萩くんのところへ戻る。
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しゃぼんだま(プロフ) - もんじゃ焼きさん» ありがとうございます!映画視聴しながらなので聞き取れなかったです。失礼いたしました (2022年5月23日 7時) (レス) id: c5bc469cff (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ焼き(プロフ) - 突然失礼します。35話の赤井さんのセリフですが、アイスコープでは無く暗視スコープだと思います。 (2022年5月23日 5時) (レス) @page37 id: e70718cc0c (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - はじめまして!いつも面白くて読んでます«٩(*´ ꒳ `*)۶» 主人公と松田陣平がくっついたらいいなと思ってます! これからも応援してます! (2022年5月15日 2時) (レス) @page18 id: e074b33c70 (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - とても!面白いです!もっとみたいです!続きが気になります!お願いします! (2022年5月11日 19時) (レス) @page13 id: 060d418d69 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2022年5月10日 21時) (レス) @page12 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2022年5月8日 19時