殉職したはずの同期がJK満喫してたんだけど！【警察学校組】

case.20「ストーカーかよ」 ページ23

*松田



とりあえず、降谷たちに連絡をして合流した。


零「家の前でやられたのか」

松「あぁ。悪い、油断した」

零「…」

景「犯人の顔とかは？」

松「フード被っててよく見えなかったけど、体格からして男だろうな」

萩「車種は分かるけど、ナンバーまでは見えなかった」

伊「おいおい、どうすんだよっ」

零「大丈夫。襲われてまだそれほど時間が経ってないなら、Aのスマホの電源も入ってるだろう」


そう言って、スマホを見る降谷。


景「ゼロ、まさか」

零「お、ラッキーだな。まだ移動中だ」


そう言って見せてきたのはAの位置情報を示した画面。


松「お前マジかよ…」

景「それ、Aは知ってるの？」

零「まさか、言っても嫌がるだろ」

「…」


澄ました顔の降谷に全員が冷めた目を向ける。


零「…普段はここまで監視はしてないよ！こういう時のためだ！」

景「…とにかく急ごう」








*A



『…っ、』


気がつくと、どこか小屋のようなところの柱に縛り付けられていた。
部屋には他に人の気配がしない。


『ﾁｯ…、はぁ、油断した』


部屋の中を見渡すと、工具やブルーシートなどが散乱していた。
床や壁には、血痕だろうか・・赤黒いシミが点々とついていた。

最近の女子高生失踪事件の犯人の可能性が高い…
となると、状況からして失踪した彼女たちはもう…


『絶対捕まえてやる』


窓からは木々しか見えない…、森の中の小屋か？


『普段は使われてないのかな…、鞄は…』


あった。でも遠い…。

その時、外で足音がした。


『！』


ひとりじゃない、複数だ…。
まかさの複数犯？それならやられる可能性が高い…

ジャラジャラと鎖を外す音が聞こえ、ギィ..と扉が開いた。




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