殉職したはずの同期がJK満喫してたんだけど！【警察学校組】

case.15「どうすることもできない…」 ページ18

*A



『じゃぁ、また学校でねー』


ポアロ前で蘭ちゃんたちと別れる。

その際に、影の方でコソコソとするコナンくんと哀ちゃん。


コ「蘭姉ちゃん、僕みんなのこと送ってくるね」


『…』

あとはまっすぐ帰るから松田たちも帰っていいよー。お疲れ。


そう松田に連絡を入れる。


松田家まで送る
少しはひとりにして
松田気をつけて帰れよ。なにかあったらすぐ連絡。

『はいはい』


マジで彼氏かよ、こいつ。

少し離れたところに車を止めて待っていたふたり、
窓から顔を覗かせて手を振る萩くんに小さく振り返すと走っていった車。

そして子どもたちの数メートル後ろを気づかれないように追う。
歩美ちゃんたちを先に見送り、最後に哀ちゃんとふたりになったコナンくん。

影から覗き、聞き耳を立てる。


コ「なんだよ灰原、話しって」

哀「彼女、気をつけたほうがいいわよ」

コ「彼女？ …Aさんのことか」


私…？
やっぱり彼女って…、


コ「どうして」

哀「いたのよ、彼女… 組織に」

コ「！」

哀「コードネームはクローバー、たまに話す仲だったけど…でもそんなに若い感じじゃなかった気がするけど…」


若い感じじゃなかったって…
なに？私の周りの人たち失礼すぎない？これでも女なんですけど。


哀「もう少し大人っぽかった」

コ「でも、どうみても高校生…まさか」

哀「考えられるのは、例の薬を飲んで…」

コ「お前と同じってことか」

哀「…」


決定だな。彼女は…


『シェリー』

コ哀「！」

『へぇ、急にいなくなったと思ったら小学生になってたなんてね』

哀「っ…」

コ「なにが目的だ」

『別に目的があって私もこんな姿になったわけじゃないんだけど』


哀ちゃんの手を掴んで言った。


『公安の人間として見過ごせないんでね』

哀「！」

コ「公安！？」


スマホを取り出して零に連絡をしようとした時、コナンくんに止められた。


コ「待って、Aさん」

『…』

コ「組織が開発した毒薬を飲んだんでしょ。いま灰原を捕まえるのはまずいんじゃない」

『どうして？』

コ「その薬は彼女が作った。いま捕まえれば元に戻る薬も作れなくなるよ」

『っ…』


それはまずい…、

コナンくんの言葉にスマホの電源を落として、哀ちゃんの手を離す。


『わかった。でも、"その時"がきたら容赦しない』

コ「…」


そのあと、ふたりの話も聞いた。



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