episode´12 ページ13
すっ、と村本の手が私の手を握る。
顔が赤くなるのが見なくても分かった。
心臓がドキドキしている。
「ふぉーお」
「うわーお、カップルっぽいわねー」
唐山と進藤が茶化す。
やめろ。やめろ。心臓が破裂しそうだ。
「やばい、俺、今日なんでもできる気がする。」
「あー、充電補給的な?今充電100になった、みたいな!」
コクリ、と村本が進藤の言葉に頷いた。
「私も今日やばいわ。」
「お前も充電100?」
「おう、200じゃ。」
唐山にバカにされても、本当に今日私は、何でも出来そうだった。
それくらい、この時間は素晴らしかった。
「あーー!村本交代!」
「は?」
「だからー!こうたいっ!私も小西と手繋ぐ!」
そうして、私と村本の手は離れていった。
「うっわ!進藤、手冷たっ」
「小西は村本のぬくもりが残っててあったかいね」
なにそれ。とみんなで笑う。
「さー、ここまで来て繋がないはなしだよ?
村本、唐山」
「えっ」
「うーわ。」
さすが、進藤。
なんか、すごいよね。
村本は目が諦めてるし、唐山は絶望に満ちた表情だ。
「はーやーくー?」
後に手を繋いで教室に入った唐山と村本はラブラブカップルと一週間程冷やかされたのであった。
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作者名:みなみなさんさんみなさんさん。 | 作成日時:2015年8月27日 0時