池袋のクロネコ（２） ページ9
〜 四郎side 〜
今日は三番目の主人、三郎が勉強するために部屋に篭もっている。
遊ばないのかな……
せっかくみんなと遊ぼうと思ってパトロールを早めに終わらせてきたのに……
仕方ない、確か二番目の主人の二郎がソファで漫画を読んでいた気がする。
二郎に構ってもらおう……
〜 in リビング 〜
『にゃ〜ん(二郎〜)』
「ん？どうした、四郎。」
『んなぁ〜ぅ〜(構って〜)』
「あ、ちょっと待って…
これ読み終わったら遊んでやるから…」
『……。』
僕は知ってるぞ、一番上の主人もよく言ってる。
これ終わったらとか、後でな、とか言う時はだいたい忘れられるんだ。
もう、いいよ。
一番上の主人のところ行く。
〜 in キッチン 〜
『んなぁ〜う (一郎〜)』
「四郎、今危ないからそこから入って来ちゃダメだぞ〜」
『にゃ〜ん？(何してるの〜？)』
「四郎〜？
危ないからこっち来ちゃダメだ」
『……なぁん(なんで？)』
「そうだ、そこでお座りして待ってろよ。」
『…………』
僕はどんどん不機嫌になる。
なんでそっち行っちゃダメなの？
何が危ないの？
みんなして僕のことを厄介祓いする……
もういいよ、知らない。
再びリビングに戻って、テーブルの上にある二郎の物であろうコーラの入ったコップを手で叩いてひっくり返してやった。
「あー！！？四郎！！お前ェ！！」
ふん、しーらないっと！
「何騒いでんだよ、二郎。」
「二郎、うるさいですよ。」
「兄ちゃん！三郎！
俺悪くねぇって！！四郎がコップ倒したんだよ！！」
僕、悪くないもん。
「あ〜ぁ、カーペットぐしょ濡れじゃねぇか……
三郎、雑巾持ってきてくれ。
そんで、二郎はカーペット剥がすの手伝ってくれ。」
「わかりました！いち兄！」
「うん、分かったよ兄ちゃん…」
『……。』
「四郎、ちょっとどいてくれ。」
僕はカーペットの真ん中に陣取って動こうとしない。
絶対どいてやんない。
「…はぁ、ったく、お前なんなんだよ。
さっき俺のジュースひっくり返すし、今度は退けっつってんのに動かねぇし……」
二郎、怒ってる……心做しか声が低い……
なんで怒るんだよ……僕何も悪くないじゃん……
みんなが構ってくれないんじゃないか……
僕はただ、構って欲しかっただけなのに……ただ、撫でて欲しかっただけなのに……
僕悪くないもん！！
そうして、僕は家から飛び出した。
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ちあき(プロフ) - 猫派でヒプマイが好きなので、得すぎてやばいです。続きが気になりますが…更新頑張ってください！ (2019年3月29日 3時) (
レス) id: c428feaf44 (このIDを非表示/違反報告)
あおと(プロフ) - この作品とても面白いのですが、ひとつ気になってしまいました... 。寂雷さんが小さい頃から飼ってる猫って、寂雷さんの年齢的に猫の平均寿命10年くらい越えてますよね(笑) (2019年1月16日 13時) (レス) id: 9daf57d34a (このIDを非表示/違反報告)
もっさん┌(＾o＾≡＾o＾)┐(プロフ) - 可愛いです。猫派なので余計やばいです。頑張ってください！ (2018年12月10日 18時) (レス) id: fece1989e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火 | 作成日時：2018年12月3日 23時
