文芸猫(1) ページ3
〜茶々side 〜
「茶々〜?ご飯の時間ですよ〜?
……ん〜、どこに行ったのでしょうか……」
幻太郎が悪いんだからな…
いつになっても僕のことをナデナデしないから…だから、こんな紙なんか僕のオモチャにしちゃえ!
僕は幻太郎が嫌がることはしない主義だったんですけど……
あ、幻太郎って言うのは僕の愛してやまない恋人のことですよ。
…まぁ、嘘なんだけど。
でも、大切な人というのは嘘じゃない。
でも、だからこそ心を鬼にして、幻太郎が僕のことをナデナデしてくれない元凶を経つために!
僕はこの原稿用紙を破る。
もちろん、字の書いてない方のやつだ。
こっちの字の書いてある方は破かない。これは幻太郎がいっぱい頑張って書いたものだから…
だから、破いたらきっと、幻太郎は悲しむ…
……では、いざビリビリターイム!
「おや、ここにいたんですか」
…ッビク!?
「ん?茶々、それは小生の大切なもの故、遊ばないで下さい。」
『…んに、にゃぁん……』
幻太郎、怒ってる?怒ってる?
僕は恐る恐る幻太郎の足元へ行き、幻太郎を見上げる。
嫌われないかな…、捨てられないかな…
「ふふっ、では、行きましょう。」
『にゃぁ〜?』
どこに行くの?僕、悪い子だから捨てられちゃうの?
そう言って連れていかれたのは、客間。
そこには、ピンクの髪の男の子とカッコイイお兄さんが居た。
「この子が幻太郎のところ美人さん?」
「かぁわいいな!!」
「はい、そうですよ。三毛猫の茶々です。」
「幻太郎らしい名前だな…
てか、三毛猫のオスってそうそう居ねぇんだよな…」
「茶々って、秀吉の側室の名前だよね?
いい名前付けてもらったんだね〜」
『……んなぁぅ…』
幻太郎、この人たち誰?と、目で訴えれば、幻太郎は優しく笑って「小生のお友達です。」と、教えてくれた。
お友達……そっか…
幻太郎、もう1人じゃないんだ…
人間のお友達が出来たんだ……
幻太郎のお友達なら、この人たちも僕の大事な人だ。
今日は、大切な人が増えて何だか、凄く嬉しい気持ちになった…
367人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちあき(プロフ) - 猫派でヒプマイが好きなので、得すぎてやばいです。続きが気になりますが…更新頑張ってください! (2019年3月29日 3時) (レス) id: c428feaf44 (このIDを非表示/違反報告)
あおと(プロフ) - この作品とても面白いのですが、ひとつ気になってしまいました... 。寂雷さんが小さい頃から飼ってる猫って、寂雷さんの年齢的に猫の平均寿命10年くらい越えてますよね(笑) (2019年1月16日 13時) (レス) id: 9daf57d34a (このIDを非表示/違反報告)
もっさん┌(^o^≡^o^)┐(プロフ) - 可愛いです。猫派なので余計やばいです。頑張ってください! (2018年12月10日 18時) (レス) id: fece1989e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花火 | 作成日時:2018年12月3日 23時