ハマの白猫（３） ページ15
『なぁ〜ん…(おい、左馬刻)』
疲れてんのか知らねぇが、ここで寝るなよ……
ここはソファの上で、しかも、俺様の腹の上だぞ……
このくそ程モフイ俺様の上で腹上死する気か？
「……っん、はぁ…」
いや、ため息ついてねぇで起きろよ！こちとらくそ程重いんだよ！
『んなぁ〜ゔぅう〜(退けよ！くそが〜！)』
しかも、今日は理鶯と銃兎のやつが来んだろ！
早く起きろよ！！
ｯｶﾞﾁｬ
「おや？静かだと思ったら白の上で腹上死してたんですか。」
「左馬刻、ミルクが苦しそうだぞ」
『んなぁ〜お〜(早くこいつ退かせよ！)』
てか、俺様はミルクでも白でもねぇ！！
勝手に名前付けんな！！
「おい、左馬刻。
そろそろ、本気で起きろ。白が窒息死するぞ。」
「……ん、っるせーな…
寝みぃーんだよ……」
『ゔぅ〜……(まじで退けよ)』
「ミルクも怒っている。引っ掻かれないうちに早くどいた方がいいぞ。」
「……いいんだよ、こいつは俺様のだ。」
こいつ、勝手なこと言いやがって！！
ほんとに、いい加減にしろ！退け！！
『ッシャー！』
気がついたら、俺様の爪には薄く血がついていた。どうやら、反射的に手を出してしまっていたようだ
「っ！、ってーな……」
『……んなぁう(悪い……)』
「っち、クソが……今ので眠気が覚めた。」
「左馬刻、頬から血が出ているぞ。
手当をしよう。」
「こんなの怪我のうちに入んねぇよ。
それと、銃兎。」
「ん？なんだ、左馬刻。」
「チビ助を隣の部屋に連れてけ。
そいつが居ると煩くて話になんねぇ。」
なんだよ、それ……ちゃんと謝ってんだろ……
それなのに、俺様のことが邪魔だって言ってんのかよ……
結局、お前もあの店のヤツらと一緒って事かよ……
「……分かった、行くぞ。白。
さぁ、おいで。」
『……。』
銃兎が俺様に向かって両手を広げる。
いつもならその細っちくて硬い腕の中へ行くのだが、今、俺様はその腕の中へ行きたくはなかった。
「？、どうした？白。」
俺様のことを不思議そうに見つめる銃兎を他所に、俺様は窓枠に飛び乗って左馬刻へ怒鳴り散らした。
『んなぁぁあ"あ"おぉお〜！ふゔぅうううう〜！！(俺様のことが邪魔だって言ってんだろ！！お前もあの店のヤツらと一緒なんだな！)』
そう言って事務所から飛び出した。
よく考えりゃガキ見てぇなことを言ってると思った。
だが、自分でも何が何だか分からなくなるくらい困惑していたんだ。
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ちあき(プロフ) - 猫派でヒプマイが好きなので、得すぎてやばいです。続きが気になりますが…更新頑張ってください！ (2019年3月29日 3時) (
レス) id: c428feaf44 (このIDを非表示/違反報告)
あおと(プロフ) - この作品とても面白いのですが、ひとつ気になってしまいました... 。寂雷さんが小さい頃から飼ってる猫って、寂雷さんの年齢的に猫の平均寿命10年くらい越えてますよね(笑) (2019年1月16日 13時) (レス) id: 9daf57d34a (このIDを非表示/違反報告)
もっさん┌(＾o＾≡＾o＾)┐(プロフ) - 可愛いです。猫派なので余計やばいです。頑張ってください！ (2018年12月10日 18時) (レス) id: fece1989e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火 | 作成日時：2018年12月3日 23時
