ハマの白猫(1) ページ2
〜 チビ助(仮)side 〜
「っだぁ!クソが!!」
ガシャーン!と、大きな物音が隣の部屋から聞こえてくる。
何かと思い、俺様は隣の部屋の前に足を進める。きっと、俺様の弟分が機嫌でも損ねてるんだろう。
「おい、左馬刻!いい加減にしろ!
テリトリーバトルが近くて、気が立つのは分かるがもう少し落ち着け。」
あぁ、銃兎の奴も来てるのか……
そうすれば、背後からコツコツと足音がした。
俺様はこの足音を知っている。理鶯だ。
俺様の弟分のもう一人の仲間だ。
「む、ミルク、部屋に入りたいのか?」
『…んにゃーんぅ……』
そのミルクって呼び方止めろ。
俺様は列記とした男だ。
そう言うと、理鶯は俺様のことを肩に乗せて部屋の扉を開ける。
「遅かったですね。理鶯。
おや?白じゃないですか。
理鶯に連れて来てもらったんですか?」
こいつらは俺様のことを好きかって呼びやがる…。
ミルクだとか、白だとか……
銃兎は俺様の頭を、その赤い手袋を付けた手で撫でる。
相変わらず、趣味の悪い手袋を付けてやがる…
「おい、チビ助は隣の部屋に居たはずだ。」
お前は誰に口を聞いているんだ?左馬刻。
チビ助だと?
少しムカついたが、俺様はすぐには怒らない。
弟分が仲間の前でいきがりたいのは、仕方ないだろう。今回だけは許してやる。
理鶯の肩から飛び降りて、左馬刻の隣に座る。
「ああ?撫でて欲しいのか?」
そう言って、少し嬉しそうに手を伸ばしてくる左馬刻。
その上から目線で、年上を敬わない態度。
俺様とおなじ白い毛。
全く、お前が俺様の弟分じゃなかったら今頃、喉を食い破ってるところだ。
でも、まぁ、弟分のメンタルケアも必要なことだ。
仕方ない、今回も大人しく俺様のこの毛並みを撫でさせてやるか。
『……グルグル、…にゃぁん』
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ちあき(プロフ) - 猫派でヒプマイが好きなので、得すぎてやばいです。続きが気になりますが…更新頑張ってください! (2019年3月29日 3時) (レス) id: c428feaf44 (このIDを非表示/違反報告)
あおと(プロフ) - この作品とても面白いのですが、ひとつ気になってしまいました... 。寂雷さんが小さい頃から飼ってる猫って、寂雷さんの年齢的に猫の平均寿命10年くらい越えてますよね(笑) (2019年1月16日 13時) (レス) id: 9daf57d34a (このIDを非表示/違反報告)
もっさん┌(^o^≡^o^)┐(プロフ) - 可愛いです。猫派なので余計やばいです。頑張ってください! (2018年12月10日 18時) (レス) id: fece1989e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花火 | 作成日時:2018年12月3日 23時