【MSSP】今僕に必要なもの【ヤンデレ】 (ページ5)

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愛故。 eoheoh ページ5

「ねぇ、えおえお。○○ちゃん知らない？」

昨日話していた友達から既読がつかないのだ。

私は不安になって仲の良いえおえおに尋ねる。

え「僕は……知らないですねぇ…」

えおえおはそう言って視線を落とす。

最近えおえおには暗い話をしてばかりだ。

私が友達の話をして。

その子が消えてしまって。

いつもその不安をぶつけてしまうのだから。

「……鉄の臭い」

えおえおから少し香る気がするのだ。

ここ最近。

日を追う事に濃くなっていく。

え「最近貯金箱の中身を移してるから
もしかしたらその臭いかもしんないわ」

確かにえおえおは貯金してるって

言っていたなぁと納得する。

「ちゃんとお風呂入る前とかに
そういうことはしないと臭うからね」

え「ん、ありがとう」

頭に嫌な考えがよぎる。

でも気のせいだと私は消すんだ。

大丈夫。

「今日ね、××ちゃんと遊びに行くんだ～」

いつも通りのお話をする。

え「××さんと？……楽しんでおいでね」

えおえおは私のこんな話でも笑顔を向けてくれる。

「ありがとっ！」

その優しさに感謝して私は

友達の元へと駆けていった。

えおえおは頭の中で繰り返す。

××さん、と。

友達を消しているのはえおえおだ。

貴方もそれに気づいているのでしょう？

なのに貴方は今日も出来事を教える。

分かっているはずなのに。

これが友情でないことも全て。

愛故にえおえおは不安要素に繋がるもの全てを

消すことに躊躇いはないだろう。

彼が他人に向ける冷たい目を知っていても

貴方は辞めることをしない。

彼に好かれて、悪い心地はしないのでしょう？