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帰り道 ページ1

それは、秀明の帰り道でのことだったんだ。

その日、私は黒板を写すのに時間がかかり、帰るのが遅くなってしまったんだ。
もう10時を過ぎていたし、街は酔っ払いのオジサンとかとすれ違うと、少し恐い。

だから、秀明の廊下を早足で歩いていた。でも、秀明の玄関の所で声をかけられてしまった。

一瞬思ってしまった。急いでいるのに邪魔しないでよ、って。でもそれは相手に失礼だし、それは女の子だったからあわてて笑顔を作った。私には女の子の友達がいない。だから、知り合いではないはず。するとその子が、
「あなた、立花彩さんで、よろしいですよね?」

私はまた思ってしまった。分かってるんなら、聞かないでよ、って。でもそれは問いかけだったから確認したってことなんだ。ということは彼女は私の顔をはっきり覚えていないということだった。
だから、手っ取り早く終わらせようと思い、言った。
「はい。そうですが、あのなにかようですか?」
でも彼女の次の一言で、私は目が真ん丸になった。

「立花彩さん、あなたに宣戦布告いたしますわ」
「え、えっと...理由は?」
彼女の言葉で私はまた、目が真ん丸になってしまった。

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作成日時:2017年11月28日 18時

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