もしも……………… 2nd

α8 黒木君の内緒ゴト ページ17

特にすることもなく、その辺をブラブラと歩く

今はお昼過ぎ
だからか、人通りも多かった

もしかしたら、どこかであいつらと出くわすかもしれない

あんな嘘ついた手前、こんなところ見られたら、ヤバい

余計な心配するに決まっている


さっさとどこかに身を隠して…………………


そう思って、キョロキョロと辺りを見回す

すると、すぐ近くにあった店の中に、彼女の姿を見つける

友達と話しながら、店から出てきている

距離が近かったのもあって、見つかってはいけないと、彼女に背を向ける

幸い、彼女はこちらに来ることはなく、反対方向に歩いていった

でもその瞬間、彼女の声が、耳に入ってしまった

「やっぱり変わっちゃったかな、昔とは違うよ」

驚いて、つい後ろを振り向く

彼女は笑ってはいたものの、どことなく寂しそうなカオをしている


まさか…………………でも、そんなハズ…………


俺は衝動的に一歩踏み出し、彼女の後をつけていた

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