もしも……………… 2nd

α7 1番好きな人 ページ2

日は変わって翌日

昨日あれから若武くんに電話して、今日の約束を取り付けた

突然で少しびっくりしていたけど、予定を調整してくれた
その声からして笑っていることは明確だったし、どこか嬉しそうだった


やっぱり嘘だ、ほかに女の子がいるなんて
大事にされてるって言ったって、友達として、って可能性もあるし


「おーーい、西内さーん」

左から、若武君が駆け寄ってくる

「ごめん、待たせた？ほんとごめん」

「んーんへーき。ぜんぜん、だいじょぶ」

「そっか」

頬を緩ませて、ニコッと笑ってくれる

失いたくない、やっと叶ったんだから

「それで、今日はどうしたの？話したいことあるって」


来た…………………！！


怪しまれないように、平然をよそおう


「2人っきりになりたいの」

手を取って、ちょっと可愛ぶってみる


「家……………行ってもいい？」

若武君が、ちょっとドキッとしたのがわかる


よし、これはイケる流れ………………！！


若武君はしどろもどろになりながらも、口を開く

「あ………え……っと………。別に、いんだけど…………」


ん？だけど？ダメなの？




「あれ、若武？何してんの？」



……………え……？



「七鬼………………！！」

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