検索窓
今日:18 hit、昨日:5 hit、合計:115,981 hit

α2 名言集〜part1〜 ページ10

「あれ、若武まだ?」

ここは秀明のカフェテリア
昨日小塚くんから、「若武から集合がかかったよ」と電話があった

久しぶりの集合で、胸を踊らせながら急いで来たというのに、
肝心のリーダーが来ていなかった
少しガッカリしながらも、早く来ないかと鼓動を高くさせる

すると、カフェテリアのドアが開き、若武が入ってきた

私たちを見つけると、
ツカツカと歩み寄ってきて、空いている席にドカッと腰を下ろす
雰囲気からしてイライラしているようだ

“今は話しかけちゃいけない。若武が何か言うまで待ってないと”

誰もが皆、そう思った




はずだった

「若武何怒ってんだよ。お前が集合かけたんだろ。
何があったか知んないけど、さっさと話しなよ」

この声は…………忍!

私たちは皆一斉に、青ざめた顔で忍を見た
誰もが皆、目に怒りか焦りのどちらかを浮かべて

それに気付いた忍が、不思議そうに眉をよせる

「何、お前ら。お前らだって、そう思うだろ。
何でそんな恨みがましい目で俺を見るんだ?見るなら俺じゃなくて若武だろ」

その忍の一言で、今まで怒りを我慢していたであろう若武が、キレた

「黙って聞いてりゃ七鬼……………。
お前、俺がどれだけ言われても黙ってるやつだと思うなよ!」

若武の大声に、カフェテリアにいた塾生達が、一斉にこっちを見る
急いで黒木くんが若武を座らせるが、大ブーイングは止まらない

「毎度毎度うるせぇよな」

「ちょっとはこっちの身にもなってほしいぜ」


うわぁ……………

私が少々同情気味で若武を見つめていると、
ひそひそと会話を交わす塾生達の中の1人の話に、意識を持っていかれてしまった

「あれでしょ。機嫌悪い理由。
今日のKZ VS HSの試合で、若武のミスでKZが負けたからでしょ?」

α2 名言集〜part1〜→←前書き



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

麻琴 - 月さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年4月4日 23時) (レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
- この「もしも……」っていうお話,スゴーーーく面白かったです (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
- お話、すごく面白かったです。更新待ってます!今後も応援しています。 (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
麻琴 - 彩さん» あはは。ありがとうございます。先が読めないのは私もです。最初に決めてたラストとだいぶ違います(笑) (2019年3月26日 23時) (レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
- 先が読めない〜!続きが気になる!更新頑張ってください。応援しています! (2019年3月26日 10時) (レス) id: 3a49a3167f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:麻琴 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年6月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。