もしも………………

α5 大人KZの日常〜和典先生の1日〜 ページ27

全く、勘弁してほしい

俺、上杉和典は、朝から少し、不安とイラ立ちを感じていた

電車の中で不穏なオーラを出すのはやめたほうが良いのだろうが、
でもきっと、同じように感じているのは、俺だけじゃないハズだ

砂原と立花以外の、俺を含めた計7名が、俺と同じことを考えている

絶対に

そんなことを思いながら、全ての元凶である立花を、チラリと見た

まだ顔を赤くし、それを俺たちに見られたくないのか、窓の外を見ていた

その顔を見ると思い出してしまう
今朝洗面所でいたときの、2人の雰囲気

まるで、キスする直前のように…………………

考えると頭が痛い

2人はあの時のことを、
何でもない、下心があったわけでも付き合っているわけでもない、と言った


2人がそう言うんだからそうなんだろう
あれはちょっとしたハプニングで、本当に何でもなくて……………






いや、そんなわけねーだろ

実際、さっき電車を降りたアイツも、柄にもなく顔が真っ赤だった
思い出すだけでイライラする


そしてそのまま、いつもは盛り上がる電車の中も、重苦しい空気のままで、
それぞれが、思い思いの駅で降りていった

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