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α4 師匠様は心配性 ページ23

おでこにヒンヤリとしたものを感じ、目を開けた
直後、小塚君の声がする

「あ、アーヤ!良かった、目が覚めたんだね」

そう思っていたのは、小塚君だけではなかったらしく、
皆がほっと息をついた

「大丈夫?アーヤ。ここ、どこだか分かる?」

恐る恐る翼から掛けられた言葉に、
周りを見回し、ここが若武家の書斎だと、やっと理解する

そして、ソファに寝かされ、毛布をかけられている状態から、
私をここまで運び、皆で看病してくれたんだということも、想像がついた

私は翼を見て、ゆっくり頷いた

すると、皆は笑い、緊張していた空気は、少し緩んだ

「ごめんね………。自転車……壊れちゃって……。
歩いてきてたら……しんどくなって…………」

私がそう言うと、若武が言った

「なんだ。それであの状態で意識なかったんだな」

そして、小さくため息をつく

「心配したんだぜ。いつも集合時間までには絶対来るのに、
今日はいつまでたっても来ねぇから。

ってか、自転車壊れたんなら言えよ。迎えにいくのに」

すると、皆も同意の声を上げる

「お前はいつも、他人を頼らなさすぎなんだよ」

「姫のお願いなら、何があっても駆けつけるよ」

「僕らは大丈夫だから、何でも言ってね」

「全部1人で何とかしようとするのは、どうなんでしょ」

「立花の悪いとこだな」

私は嬉しくなってニッコリし、「ありがとう」とつぶやいた


私が笑ったからだろうか

皆も安堵の笑みを見せ、場の雰囲気はいつものように暖まった

私が回復してきて、
皆に手伝ってもらいながら起き上がっていると、上杉君が言った

「そういえば若武、お前片山に、立花一緒に探して、って電話してから、
見つかったって言ってなくね?

さっさと電話した方がいんじゃねぇの。
あいつのことだから、きっとずっと探し続けるぜ」

それを聞いて、私はビックリ

悠飛まで巻き込んだの!?
私、思ったより申し訳ないことしてない………?

そう思って、悠飛と話す若武を横目に見ながら、ふっと息をついた

すると、若武が不思議そうに、
耳から離したスマホを見つめながら呟いた

「なんだあいつ。突然切りやがった。俺がせっかく電話してやったのに」

せっかく、って、あんた上杉君に言われて電話したんじゃない
自分からじゃないんだから、もう少し言葉考えたらどうなの

私が、呆れながらそんなことを思っていると、
玄関の方でバタバタと足音がなった

皆が書斎のドアに目を向けた瞬間、

「立花っ!!!」

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麻琴 - 月さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年4月4日 23時) (レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
- この「もしも……」っていうお話,スゴーーーく面白かったです (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
- お話、すごく面白かったです。更新待ってます!今後も応援しています。 (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
麻琴 - 彩さん» あはは。ありがとうございます。先が読めないのは私もです。最初に決めてたラストとだいぶ違います(笑) (2019年3月26日 23時) (レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
- 先が読めない〜!続きが気になる!更新頑張ってください。応援しています! (2019年3月26日 10時) (レス) id: 3a49a3167f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麻琴 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年6月4日 22時

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