α3 大人KZの日常〜part1〜 ページ18
上杉君に急かされて、私はすぐに着替えて、髪をとかし、
薄くファンデーションとグロスを塗ってから、下に下りた
すると、上杉君、黒木君、小塚君の3人は、
翼と忍、悠飛をまじえて、世間話の続きをしていた
でも…………
そのとなりで若武が、忍にバレないように忍の朝ご飯に手を伸ばしていた
私がじとっと睨むと、すぐに手を引っ込めて、肩をすくめて舌を出して見せた
私は少し呆れていたけど、砂原がいないことに気付いて、
皆に、「砂原は？」と聞いてみた
すると、忍が教えてくれた
「さっき俺が顔洗いに洗面所行った時に、砂原いたよ。あ、3階ね」
私は忍に「ありがと」と言い、3階に上がった
洗面所のドアをノックすると、中から「いいよ」と砂原の声がした
ドアを開けると、砂原が鏡に向かって髪を整えていた
あまりに真剣にやっていたから、私は思わずふっと笑ってしまった
そして笑ったまま、「何してんの」と聞いてみる
すると、砂原は口を尖らせて言った
「今日寝癖ひどいんだよ。だから今ワックスつけてんの。笑うなよ」
その言い方に、私はなおさら笑ってしまった
でも、よく見ると、砂原は全然支度が終わっていない
ワイシャツのボタンは上の2つがとめられていないし、
ネクタイは首に掛けたまま締めていない
スーツだって、ハンガーに掛けたまま後ろに吊ってある
このままじゃ絶対間に合わない………………………
そう思って、私は、「砂原」と声を掛けた
砂原は、寝癖を直す手を止めずにこちらを見る
すると、私が動くより先に、砂原が言った
「今日、ネタ探し？」
突然聞かれたから、どう答えて良いのか分からなくて、
「え、あ、うん……」
と、ぎこちない返事になってしまった
沈黙が広がるなか、砂原が言った言葉に、私はいら立ちを覚えた
「着替えた方が良いと思う………」
私は言い返そうと思ったが、その前に自分の着ている服を見た
別に、おかしいところは何もない
水色のルーズシルエットシャツに、ベーシックショートデニムパンツ
くるぶしまでの白ソックス
あとから、キャップや黒いリュックを足す予定だけど、
それでも着替えた方が良いとは思わない
それでも、他人にとって気になるところがあるのなら聞いておきたい
「変？」
そう言って砂原を見上げると、すぐに目を逸らされてしまった
「別に………良いけど」
は？さっき着替えた方が良いって言ったじゃん
………まぁいいや
そう思って、私は砂原の真正面に立った
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麻琴 - 月さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月4日 23時) (
レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
月 - この「もしも……」っていうお話，スゴーーーく面白かったです (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
月 - お話、すごく面白かったです。更新待ってます！今後も応援しています。 (2019年4月1日 15時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
麻琴 - 彩さん» あはは。ありがとうございます。先が読めないのは私もです。最初に決めてたラストとだいぶ違います(笑) (2019年3月26日 23時) (レス) id: de2b146d81 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 先が読めない〜！続きが気になる！更新頑張ってください。応援しています！ (2019年3月26日 10時) (レス) id: 3a49a3167f (このIDを非表示/違反報告)
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