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「Aー!!!北東ノ街ヘ迎エー!!オンナガ夜ナ夜ナ消エテイルー!」
私は音を立てながら砂の地面を走った。もう日が傾きかけている。
私の頭上には相棒である鎹鴉の小豆が飛んでいる。
「アレデ良カッタノカ!」
小豆はそう叫びながら私を見た。
あれ、とは先程の恋文を渡した時のことだろう。
「…見ていたの?恥ずかしいから来ないでって言ったのに」
私は小豆を見ながらふふっと笑った。
「ソレニシテハ嬉シソウダナ」
「今日は良く喋るのね。あれでいいのよ。私の思いを伝えることができたのだから」
私が恋文を渡した相手、煉獄杏寿郎さんは恋に興味が無いというのは最初から考えていた事であった。
そして恋にうつつを抜かして、任務を疎かにするような人ではないことも。
だからこそ、渡せた。
あの手紙は私の自己満足でしかない。
でも、もっと近づきたいな。
貴方を守れる側にいられたらな。
あの笑顔をもっと見れたらな。
「さ、任務頑張りましょうか」
気を引き締めて、
鬼が出る街へと急いで向かった。
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千春餅(プロフ) - 黒揚羽さん» ありがとうございます!また次回作品を投稿する際はよろしくお願い致します!ありがとうございました!! (2020年11月2日 21時) (レス) id: b2822671a3 (このIDを非表示/違反報告)
千春餅(プロフ) - あさこさん» コメントありがとうございます!絶対結ばれます!笑最後までありがとうございました! (2020年11月2日 21時) (レス) id: b2822671a3 (このIDを非表示/違反報告)
黒揚羽(プロフ) - な、涙が止まらない…来世で結ばれて欲しい(´;ω;`)完結おめでとうございます!これからも応援してます! (2020年11月2日 1時) (レス) id: 86957641b4 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - うわーん涙がとまらない、、、、(´;ω;`)来世で必ず結ばれますように、、、!! (2020年11月1日 22時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
千春餅(プロフ) - 四ツ谷さん» ありがとうございます!最後の展開はこうしようと最初に決めていたのですが、後半になるにつれて「2人とも生きて欲しい」という気持ちが出て来てすごく悩みました。来世で2人とも幸せになってほしいですね…。ありがとうございました!! (2020年11月1日 19時) (レス) id: b2822671a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千春餅 | 作成日時:2020年10月21日 15時