守りたい【煉獄杏寿郎】

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________数時間後。


街に着くと、同じ鬼殺隊員の服を着た人物が、壁にもたれながら立っていた。


「遅ェぞ」




「すみません、遅れました……不死川さん」






目を血張らせながらこちらをギュンと睨む風柱様と任務をするのは数回目である。

煉獄さんとも良く任務をさせていただくが、不死川さんとも、任務にご一緒することがかなり多い。


「行くぞォ」

ザッと不死川さんが歩くのを慌てて追いかけた。



「小豆、合同任務って言ってたっけ？」


「忘レテタ」


小豆を軽く睨むとぷいーと顔を背けて少し上空に飛んだ。


日が落ち月が出てきて暗くなった頃、二手に分かれた。
何体か鬼を斬った時に、あまりに鬼が少ないのを疑問に思った。
柱が向かう必要のある任務なのに対して、鬼が弱すぎるのだ。


街を走ると、そこには腕から血を流す不死川さんと、異能の鬼が二体。周りには崩れ落ちている鬼の残骸がある。


「こちらは終わりました、一体引き受けます」


「そうかィ、頼むわ」


矢張り不死川さんの希血のお陰で、かなり不死川さんの方に鬼が偏ったみたいだ。


「愛の呼吸 捌ノ型 愛逢月」

「風の呼吸 壱ノ型 塵旋風・削ぎ」

お互いが真っ直ぐに斬りかかる。
…良かった、今回は不死川さんの型はまだ大丈夫だ。巻き込まれない。


「何安心した顔してんだよォ」


「そんな怖い顔で見ないで下さい」


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愛の呼吸 捌ノ型 愛逢月
(真っ直ぐに、刀と鬼を繋ぐ一本の線が伸びるように斬撃を繰り出す技)

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