#第一章…新たな命#2 ページ4
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バスの運転手の視線を浴びながらも第一関門はクリア。だがチラチラと乗客が見てくるのに、Aは気付いていた。
「ねぇ君、俺らと遊ばない?
美岬Aちゃんに似てるしさー。」
『よく言われるわ。
でも私そんな美人じゃないの。
悪いけど誰か他を当たってくれる?』
自分の事を美人と言っているので、「自分で言うなよ」と心の中で一喝しながら答える。内心、バレるのも時間の問題だと感じている事だろう。
「良いだろ〜?
姉ちゃんも暇みたいだしさ。」
『お断りするわ。
これからは人と会う約束をしているの。』
街頭の巨大モニターには、Aと化粧品のCMが映っていた。他にも沢山のビルに、自分がオファーを受けた映画やドラマ、CMに広告などが彩り鮮やかに街を飾っていた。
先週まで休む暇が無く、今日やっと女子会で羽根休めが出来ると言うのに、Aはこの男達に苛々していた。
だが一人の人物に気づく。
『あら…ダビデじゃない。』
「おー、ミサキチャンじゃねぇか。」
『?
なんか訛ってない?』
「本名を言ったらまずいだろー?」
『あぁ…、そう言う事。』
若干チャラチャラとした青少年、山崎ダビデに出会った。ダビデとは昔、バディファイトで戦った相手なのだが、高校生の今となっては笑い話にするほど懐かしかった。
「大分日本語上手くなったんだなー?」
『ふふっ、勿論よ。
貴方と出会って何年経ったと思ってるの?』
「ちがいねーや。」
Aは母親の家が海外にあるため、7歳まで海外で過ごしていた。日本に来たのは8歳で、その頃から女優として活躍していたのだった。
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ハルカ - 杏ちゃん、タスクと主人公たちが、幸せに暮らすお話になるように、頑張ってね(*^^*)応援してるよ(*^^*) (2015年5月5日 12時) (レス) id: e020a9b5b3 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - セブンさん» ありがとーっっ!!!頑張るよ! (2015年5月4日 22時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
セブン - おおぅ怖ぇ…。空音怖ぇ…(・д・||)なんちゅー女だ……。おぉ怖い怖い。話ズレたけど、杏ちゃんガンバ!!!!!!応援しまくるにゃ!!ファイトーッ!!!!! (2015年5月4日 22時) (レス) id: 2b8c9a42df (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - おんぷ♪さん» ありがとうございますっっ!!そう言われると嬉しいですっ!!! (2015年5月4日 21時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ♪(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみです! (2015年5月4日 21時) (レス) id: 53b2ef5718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天羽杏樹 | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2015年4月26日 10時