#第三章…愛の場所#2 ページ16
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「何!?」
「何取り乱してんだよ?」
「タスク先輩…!」
思わず席を立ってしまった。変だと思われただろうか、皆の視線が僕達に集まる。けれどそんな事、気にしている余裕なんて今の僕には無かった。
*
『……っ……分かった…っ。』
『A…っ!!!!』
*
あの時の光景、声、音、何もかもがフラッシュバックする。脳裏でまだ自分がAを求めていると過り、両手を握り締める。
約三ヶ月前、僕達は超東驚タワーの下で別れた。ピタリとくっついていたはずの磁石が、急に離れてしまうように、僕達は繋いでいた手を離した。
「僕は……Aを苦しめる気は無かった。」
「じゃあ何で別れたんだよ!?」
「ダ、ダビデ落ち着くですし…!」
ただもっと強くなって、Aを守れるようになったら、高校を卒業してプロポーズするつもりだった。あんなに苦しめる気は無かったんだ。
「君には分からないだろ!!」
ずっと……ずっと一緒にいて、将来を誓いあって、何度も愛し合っていたAへの想いは誰にも分からない。僕は絶対に、Aを守らなければいけなかったんだ。幸せにしたかった。
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ハルカ - 杏ちゃん、タスクと主人公たちが、幸せに暮らすお話になるように、頑張ってね(*^^*)応援してるよ(*^^*) (2015年5月5日 12時) (レス) id: e020a9b5b3 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - セブンさん» ありがとーっっ!!!頑張るよ! (2015年5月4日 22時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
セブン - おおぅ怖ぇ…。空音怖ぇ…(・д・||)なんちゅー女だ……。おぉ怖い怖い。話ズレたけど、杏ちゃんガンバ!!!!!!応援しまくるにゃ!!ファイトーッ!!!!! (2015年5月4日 22時) (レス) id: 2b8c9a42df (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - おんぷ♪さん» ありがとうございますっっ!!そう言われると嬉しいですっ!!! (2015年5月4日 21時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ♪(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみです! (2015年5月4日 21時) (レス) id: 53b2ef5718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天羽杏樹 | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2015年4月26日 10時