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72話(カルエゴとバラム視点) ページ27

(カルエゴ視点)

待て待て待て
どうゆう事だ

先程シチロウに会議の書類を渡しに生物室のドアを開けると
そこにはルキナに抱きつかれたシチロウがいた
俺はここで怒りを抑えられずにはいられなかったのだが
今はどうだ

俺の膝の上にルキナが乗っている

……この状態からどうしろと?

取り敢えず震えの止まらない手で書類を机に置く
そして正面を見るとルキナのうなじと鮮やかな紫の髪が見え、終いには何やら甘い匂いがする
このままではいけないと思い、少し横に傾けば
シチロウの眼圧に潰されそうになる
…もう目を瞑ろうか

『えへへ……先生あったかいですねぇ…』

(ぐおあああ!!)

やめろ!追い打ちをかけるなぁ!
ただただ膝上と顔が熱い
しかしここでルキナに「降りろ」などと言う勇気は生憎持ち合わせていない

「……ルキナちゃん…もうそそろそろ時間じゃない?」

『あ、本当ですね……では…また明日ぁ……!』

ガチャ……バタン!

「…」

「…」

「危なかった」

「危なかったな」

口を揃えて言う
あのままだとどうにかなっていた気がする

「ど……どうしてあんなにあどけなくなっちゃたの?」

「あぁ…俺もルキナの件は詳しくは聞いていなかったが……何者かが生徒会長とルキナに性格改変の魔術を掛けたらしい」

「え?!それで見つかったの?」

「いや…いまだ調査中だ……しかし術的には簡単なもので、一週間程度で治るだろう」

「………ってゆうことは……あと一週間あのルキナちゃんに耐えきらないといけないってこと?」

「……そうなるな」

確かにシチロウは必ずルキナと会うことになるな
俺はいつも偶然鉢合わせるだけだ

………なんだか気にくわん

「…間違っても手なんて出したら親友でも容赦しないぞ」

「わ……わかってるよ…」

少しばかり低い声で釘を刺した
今の所生徒会業務には支障はない
まぁ……大丈夫であろう

ーーーーーー
(バラム視点)

それから一週間と数日後

耐えた、耐え抜いた
何度も押し倒したい気持ちを堪えた……
しかし……しかし!!

『バラム先生ぇ……?』

治ってなぁああああいぃ!!

なんでどうして!カルエゴ君嘘ついたのかい!?

『……先生御顔がビショビショですよぉ…』

やめて……僕にも限界ってもんがあるんだよぉ…

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- 終わっ・・・おお・・・終わったああああああ⁉︎ まあ違う作品でも頑張ってください❗️ (2022年2月5日 17時) (レス) @page41 id: ca60f6a2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - (カルエゴ視点)を入れる場所間違えてカルエゴ先生カルエゴえちえちな格好してるみたいになってしまった許してくれカルエゴ推しの皆さん (2020年7月6日 7時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - こんちわー。元気してますか?体調崩しやすい時期なんで気お付けなくちゃですね。 (2020年6月18日 17時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - (´・ω・`)さん» 何ともお優しい… (2020年6月10日 13時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 大丈夫ですけど、疲れますよね。でもその疲れから体調不良になってしまったりするので、あまり疲れてない暇なときとかに投稿してくれると。私はいつまでも待ってるんで。 (2020年6月9日 7時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミミ | 作成日時:2020年5月11日 7時

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