ボロボロ少女は優しい子2

65話 ページ20

ピンポンパンポーン

【ルキナさん、至急生徒会室に来てください、繰り返します……】

いつもの様に朝学校に来ると生徒会から呼び出しが掛かった
ま、まさか悪ドルの事がバレたんじゃ…
私は恐る恐る部屋に移動した

『失礼します……あれ、入間…』

ドアを開けてすぐ入間が目に入った
奥では生徒会長が腕を組んでる

「あぁ、ルキナか、二人には魔具研究師団の活動休止を言いたかったのだ」

『えっ…』

「そんなっちょっと待って…」

「話は最後まで聞くものだ、「休止」なのだからまた「再開」すれば良いだろう、しかしそのためには生徒会の認可がいる、したがって、入間達にはそれぞれの師団の「研修」に行ってもらう」

研修？

「アスモデウスは魔術開発師団ヘ」

入間と一緒じゃない事に暴れまわる姿が目に見える…

「ウァラクはゲーム師団ヘ」

シャックス達で面倒見られるのかな…
……あれ、じゃあ私達は…

「僕達は？」

ガシッ

質問した途端
私の肩に生徒会の女性が手をかけた
………外からはわからないかもしれないけど
とても力が入っていて、それは逃げられない事を意味してた
入間は羽交い締めにされてる
これは……

「光栄に思うが良い、貴様らの根性を叩き直してやろう」

『え、ちょ…』

「ようこそ生徒会ヘ」
ーーーーーーー

こうして私は生徒会に入る事になった
それはそれは大変で……
朝は慌ただしく、やる事も山積み
昼もきっと忙しいんだろうなぁ…

ん？
今は何をしているか？
それは…

「死にたく無ければ死ぬ気で走れ！」

【吸血噛鉄】に追われながら全速力で走ってる
普段走る事はあまり無い私は必死だった
少し後ろを見れば
歯を何度も噛み合わせて
これから食べる準備をしているよう…

「おーギリギリセーフ」

危なかった…

『はぁ……はぁ…は、い……入間…大丈夫？』

「ゔぅ……」

入間は間に合わなかったらしい
ああ凄い噛まれてる…

それからほんの少し休息をとり
昼の業務に映る
もちろん授業はしっかりあるし、暇な時間も1秒すら無い

そしてようやくお昼
いつもより長く感じた午前だった…
生徒会の皆さんで横に並び
豆を一粒だけ食べる
私は普段食べないから良いけど………
入間は無理だよね…

「うっ……う…」パク

『……はい』

私は自分の豆を入間に渡す
こんなので足しになるとは思えないけど…

「ありがとう……うっ…」パク

『凄いですね……皆さん全く疲れてないようです…』

「いいかルキナ、生徒会は生徒の規範、故に…

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