【黒バス】バカだよね３【悪女主】

69話 ページ22

花宮サイド〜過去編…



貴方『…痛いなぁ。また、だなぁ。』



すると、(人1)が泣いてしまった。



…俺は、何も出来なかった。



ただ、見ているだけ。



貴方『…ごめんね。真、翔一。私、もう無理だよ。』



そういう風には、見えなかった。



コイツがこんなに弱いとは思わなかった。



次の日、俺と今吉は、



(人1)が虐められているのを目撃した。



貴方『痛いよ…やめて、』



女子「馴れ馴れしく真と翔一に近づかないで！」



すると、(人1)の様子が変わった。



貴方『…うるさいな、黙れ。』



これが、今の(人1)だ



そう。これが変わってしまった、頃のこと。



貴方『…ずっと見てたんでしょ？真、翔一



どうして、助けてくれなかったの



何で、本当の貴方を見せてくれなかったの。』



俺は、何も言えなかった。



図星だからだ。



女子「！？いたの！？…やばっ逃げよ」



貴方『…逃げちゃった』



その時、初めて(人1)が怖いと思った



血の出ている腕に



殴られた跡のある顔に



縄のような赤い跡が残っている手足に



(人1)が笑っているということに…____



今吉「っ…！」



今吉は吐きそうにしていた



俺も実際そうだった



だって



床は血の跡があったし



(人1)が急に倒れたから。



そこで俺達の記憶は途切れた



そして数日後



俺と今吉の様子も変わっていた



女子とつるむことはなかったし、



車椅子姿の(人1)に付きっ切りだった



貴方『…真遊んで来てもいいよ？』



俺のポーカーフェイスも見破られていた



今吉「花宮そんなこと思ってたんか」



怒った声で言って来た



貴方『…いいよ翔一』



(人1)が今吉をなだめた。



…なんかもう、遊ばなくても良くなってきた



だって俺には(人1)がいるから



俺はその頃から依存していたのかもしれない



そして数日後



今吉の義理の妹が引き取られ



今吉がこう言った



今吉「…やっと終わった、アイツは束縛が激しすぎて疲れもうたからなぁー」



そんな筈は無かった



今吉はあの妹を大事にしていた



貴方『…そうなんだ…大変だったね？』



これも(人1)に好かれる為の



策だったことを俺は悟った



こうやって俺達は小学校生活を終えた



貴方『バイバイ真、翔一。』



これが俺と今吉の過去。



これが(人1)の変わってしまった物語…___

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