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側近「国王の前でふざけるのはよしなさい!!あなた方、こんなことをしてただで済むと思ってらっしゃるの?!」
柔太朗「いいえ。俺の…いや、私の命を賭けるだけの覚悟でここまで来ました。勇者として、氷の国の王子として、そして、人間として。国王様、どうか、私の話を聞いていただけないでしょうか」
そう言って柔太朗は国王の前で
側近「今更何を…!それに、国王も王妃もいなくなったあなたの国は、もはや何の権力もありませんわ!格下の青二才が国王様に気安く話しかけるなど、許されるわけが…!!」
柔太朗に切りかかる側近の前に、太智は雷となって踊り出る。
太智「感電したくなかったら、少しだけ俺たちに時間をください!」
側近「くっ、こいつも妙な力を…?!」
柔太朗「国王様…実は…」
そう言って柔太朗は顔をあげて国王の顔を覗き込んだ。
柔太朗「……」
太智「ど、どうした?早く話付けろよ…!!」
急に何も話さなくなった柔太朗をちらちらと確認しながら太智はそう言った。
しかし、柔太朗は黙って国王を見つめたままだ。
側近「何をなさっているの?!」
太智「お、おい!柔太朗!!」
その時だった。
柔太朗は氷の剣を作り出すと、それを握りしめて国王に切りかかった。
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年11月18日 16時