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豪華な装飾が施された壁が続く。
しかし、
更に見張りもおらず、柱の陰に隠れながら移動しなくてもいいほどだった。
仁人「どこへ通じてるんだ…」
柔太朗「うーん…。いくらなんでもここは手薄すぎるな…」
全くと言っていいほどここには人の気配はない。
ラッキーと言えばそうなのだが、なにか得体のしれない嫌な胸騒ぎがする。
しかし、後戻りもできない。
太智「おい、これ…何だろ…?」
すると、太智は通路の端っこを指さしている。
そこには、約2メートル四方の人が一人充分に通れるほどの大きな穴が開いていた。
その穴は、まるで落とし穴のように真下に向かって伸びている様で、底は真っ暗で何も見えない。
太智「どこに繋がってるんだろ…?」
柔太朗「…これは、おそらく…」
柔太朗はそう言って口ごもった。
一体何なのだろうか?
少し気にはなるが、こんなことをしている場合でもない。
仁人は少しせかすように二人の肩に手をかけようとしたその時だった。
背後から、後頭部に何かを突き付けらた。
「おとなしくしなさい、勇者さん達。両手をあげてこちらを向きなさい」
女性の声が背後で不気味に響く。
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年10月28日 19時