M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part5 (ページ31)

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町の中では、野盗と町奉行の戦いがいまだに続いている。
辺りは焦げた臭い、煙の臭い、そして生臭い鉄の臭いが充満し、あちこちで煙が立ち込め、建物は燃え盛り、道路には死体がごろごろ転がっている。
やがてその道を、一人の青年がゆっくりと進んできた。
進む度、建物の炎は鎮火し、煙が上がる。

手下「何だお前？死ねえ！！」

手下の野盗はその青年に背後から切りかかる。
しかし、手下のその体は青年に辿り着く前に軽々と吹き飛ばされ、建物の壁に激突した。
その様子を見ていた何人かの手下たちが同じように襲い掛かる。
四方八方からの攻撃。
だが、そのすべてがまるで空気の壁に阻まれるかのように弾かれ、吹き飛んだ。

手下「な、何なんだ一体？！こいつ何者だ？！」

何事も無いように、ただ歩き続けるその青年。
桃色のローブが風になびき、やがて、野盗頭率いる一団と遭遇した。

野盗頭「お前、さっきの…。よくも俺に蹴(け)り入れてくれたな…。ただで死ねると思うなよ」

勇斗「……お前がな」

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