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仁人「勇斗はいつも
勇斗「ふーん…。でも買い
仁人「そんなことない…。いつも私たちを守ってくれるのは勇斗だったよ。とくに、私は守ってもらってばかりだったな…。それに、ちゃんと
仁人は、これまでの旅を思い返してみた。
色んな戦いで勇斗は仁人やほかの仲間を守ってきた。
それに、仁人が自分を見失い、心を乱した時も必死に止めてくれたのが勇斗だった。
仁人「例えば私たち勇者が一つの家族だったとして、勇斗は大きな愛で私たちを包んでくれる母親みたいな存在だ」
勇斗「はぁ？！なんだそれ？！じゃあ…父は？」
仁人「うーん…瑞生かな。時々とんでもないことを言うことがあるが、しっかりと私たちに道を示してくれる大きな存在だ…」
勇斗「言えてる」
勇斗は笑顔でそう答えた。
仁人「うるさくって元気盛りの長男が太智」
勇斗「それなら、生意気盛りの反抗期の次男が柔太朗」
仁人「はは！それに可愛い盛りの末っ子が琉弥」
勇斗「じゃあ舜太は―」
「ペット！」
二人は同時に声を揃えて答えて、ゲラゲラ笑いあった。
勇斗「そんで、仁人は…おじいちゃんだな！！」
仁人「おじ？！むぐぐ…しかし、なぜかしっくりくるのが悔しい」
勇斗「ははは！そんな顔すんなよ！！」
勇斗は満面の笑みで笑っている。
勇斗「笑いすぎて…涙、出てきたじゃんか…」
そう言って、勇斗はむせび泣くように、しばらく声を押し殺して涙を流し続けた。
仁人は、その隣で何も言わずに空を眺めた。
何も抱えていない人間なんていない。
勇斗だって、きっといろんなものを抱えて生きているんだ…。
こういう時ぐらい、弱さを誰かに見せたって、
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年10月7日 16時
