検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:8,736 hit

ページ ページ23

瑞生「だから、そんな急に大声出しても誰も驚かないよ」

仁人・勇斗・舜太・琉弥(あっ…めっちゃ驚いちゃった…)

太智「ち、違うって!!背中になんか入ってきた!!!」

太智はそう言って背中をかきむしる。

柔太朗「落ち着け。ちょっと見せてみろ」

柔太朗はそう言って太智の青いローブを引っ張ると、中のシャツをめくりあげた。

太智「は、早くとって!!いやあああ!!!」

柔太朗「おとなしくしろ!!」

そんな暴れる太智の背中に、一匹の蜘蛛が張り付いている。
黒く、小さな蜘蛛。

柔太朗「これだな」

そう言って柔太朗は、その蜘蛛を手に取った。

太智「あ、ありがとう柔様ぁあああ!!」

太智は目に涙を浮かべていた。

柔太朗「まったく、蜘蛛一匹に人騒がせな…」

柔太朗は呆れた表情を浮かべ、少しほほ笑んだ。

柔太朗「っ!?」

しかし、柔太朗は手に鋭い痛みを感じ、その場でうずくまった。

柔太朗(な、何だ…?!この蜘蛛か…?!)

柔太朗はさっき太智の背中からつかみ取った蜘蛛が、自分の指に噛みついているのが見えた。
やがて、目の前がくらくらと歪んでいく。
駄目だ、このままでは―。
柔太朗は意識を保っていられなくなり、その場でばたりと倒れこんだ。

瑞生「今度は柔様かい?だから、そんなことしても誰も驚か―」

仁人「ち、違う!柔太朗!!しっかりしろ!」

琉弥「俺によく見せて!!」

琉弥は柔太朗の体をくまなく確認していく。

琉弥(急に汗が大量に出てる…。呼吸も少ない…。それに指に、少量の流血…これは…!!)

仁人「琉弥!何かわかったか?!」

琉弥「柔君は、さっきの蜘蛛に噛まれたんだ!しかも即効性の高い猛毒を流し込まれたんだと思う!急がないと危ない!!」

琉弥はそう言って柔太朗の指に吸い付いた。

太智「あら、琉弥ちゃんたら…そんな大胆な…!」

琉弥「違うよ!バカ!!こうしたほうが手っ取り早く毒を抜けるの!!」

瑞生は、琉弥の代わりに太智の頭を思いっきり引っ叩いた。

太智「あ痛っ!?」


 

次ページ→← 



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:M!LK , 勇者   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:milkssss | 作成日時:2019年9月23日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。