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仁人「勇者になりたい、か…。なら、私たちが何としても、あの子たちの未来を守ってやらないといけないな…」
琉弥「…」
未来を、守る…
それはつまり…
琉弥は持っていた手拭を絞ると、仁人に背を向けて少しうつむいた。
琉弥「あの、さ…」
仁人「ん?」
琉弥「仁人君に、話があるんだ…」
仁人「…」
琉弥「あのね…七つの、大罪について、なんだけど…」
そう言いながら、琉弥は仁人の方に向き直る。
琉弥「やっぱり、全部倒さなくちゃいけないんだよね…」
仁人「…」
仁人は顔をしかめ、複雑な表情を浮かべてうつむいた。
しばらくして、ようやく口を開く。
仁人「七つの大罪は…、人間に罪を振りまき、災厄を招き、地獄に落とす者たちだ…。たとえ、どんな理由があろうと、私たちは勇者として、人間として…やつらを倒さなければならない…」
琉弥「…そう、だよね…」
琉弥の声が震えていた。
琉弥「仁人君のことだから…本当はもう、知ってるんだよね…"シリマル"のこと…」
仁人「…」
仁人は何も答えなかった。
琉弥「俺、決めたことがあるんだ…―」
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年9月23日 19時