ページ ページ21
ラース「ぐはあ?!な、なんだ?!」
体を起こす間もなく、さらに何かに弾き飛ばされ、ラースは小屋の壁に激突した。
仁人「どうした…?!一体何があった?!」
仁人が振り返った先、そこには血まみれで満身創痍の勇斗が、ふらつきながら立っていた。
仁人「は、勇斗…?!大丈夫なのか…?!」
柔太朗「…!」
ラース「て、てめえ!その体で、まだ生きてやがったのか?!」
勇斗「俺は…死なない…。死んで…たまるか…!ここで、俺が死ぬと…柔太朗に人殺しを…仲間殺しをさせることになるだろ…!そんな"罪"を背負うのは…俺一人で十分だ…!」
そう言いながら、勇斗は氷の剣を自分の腹から引き抜いた。
栓になっていた氷の剣がなくなったことで、その傷口からは血がとめどなく溢れ出す。
勇斗「ぅぐっ…!!」
柔太朗「は、勇斗…」
ラース「ぐっ、ふざけやがって!!!」
ラースの体が赤みがかっていき、額の角が長く伸びる。
勇斗「礼を言うぜ…七つの大罪…。お前のおかげで…俺はもっと強くなれた…」
ラース「何を訳の分からないこと言ってやがる?!」
勇斗「俺も…お前に対して怒りを覚えてる…。でも、その怒りが…、俺に新しい力を…」
見えない何かが、ラースの体を再び吹き飛ばす。
ラース「ぐはあ?!な、何なんだ一体?!何が攻撃している?!」
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:milkssss | 作成日時:2019年8月22日 18時