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勇斗「エンビー…嫉妬の罪だったかな」
仁人「知ってるのか?」
勇斗「冒険家の間じゃあ有名な話だ。人知れぬ孤島にある七つの宝、七つの大罪が眠るそれは絶対に開けてはならない禁断の壺だってな。俺は興味なかったけど、他の冒険家仲間は躍起になって探してたっけ」
仁人「その封印がなぜ解かれてしまったんだ…」
勇斗「さぁ?もしかしたら、どっかの欲に目がくらんだ冒険家がその壺を見つけて、封印を解いたのかもな」
仁人「だとしたら皮肉な話だな…。人間を罪に誘い、地獄へ落とすような奴らを人間自ら解き放ってしまうなんて…」
勇斗「…案外、七つの大罪が目覚めたのは必然なのかもな」
勇斗はどことなく上の空でそう言った。
仁人「バカを言うな!確かに人間は罪を犯す生き物かもしれないが、だからってあんな奴らは放っておけない!」
勇斗「相変わらず言ってくれるぜ、うちのリーダーは!」
仁人「よし、そろそろ出発しよう」
勇斗「傷はもういいのか?」
仁人「おかげさまで、動けるまでには回復した」
勇斗「そうか?でも、あんま無理すんなよ?」
仁人「わかっている。だが、まずは仲間集めからだな」
勇斗「おう。まぁ、行く当てもないし、気楽に行こうぜ」
こうして仁人と勇斗の二人は、残る五人の勇者を探すとともに、この世界に蘇った七つの大罪を打ち倒すべく、旅を続けるのだった―。
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年8月5日 16時