あんたが主人公でも、私も主役になってやる【ハイキュー】

28主役 ページ30

及川side






2試合目が終わり、3試合目に向けて考えているところにAちゃんが来た






｢何かわかったんですか？｣

｢うん、ちょっとね｣

｢A、タオルとってもらってもいいか？｣

｢あ、すいません
どうぞ｣

｢サンキュー｣





岩ちゃんに声をかけられ、ドリンクとタオルを渡していくAちゃん




ちょうど前にマッキーが立ち、そのとき今日はいつもより調子がよかったことを思い出した





｢今日、マッキー絶好調だね｣

｢なんか今日体が軽いんだよなー｣

｢次も頼むぞ｣

｢おう！
あ、もしかしたら｣






『可愛いマネージャーがいるおかげかも？』



とAちゃんを見ながら、言った





｢え？｣

｢な？！｣





Aちゃんと同じタイミングで言ったことと




マッキーの発言にびっくりして、声をあげてしまった




まさか、マッキー……





｢いやー、普通に可愛くない？
礼儀正しいし、気が遣えるし
短所が見つからないというか？｣

｢そんなこと……｣






マッキーに褒められたAちゃんは、なんとなくいつもより顔が赤くなっているように感じた







｢……！！｣

｢今度さ、どっか遊び行かない？
お互い部活休みの時に｣

｢え、でも、私となんかじゃ楽しくないと思いますよ？｣

｢大丈夫
絶対楽しくさせるから｣





余裕そうな笑みを浮かべた



その瞬間、自分の中で何かがきれたような感覚になった




｢ちょっと待って！！
マッキーが行くなら俺も行くから！！｣

｢……え？｣






……え？と、自分でさえ思った



あれ、俺何言ってんの？





｢んじゃ、3人で行くか？｣





そう言ってまたマッキーは笑った

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