20ページ From:俺 ページ21
む「時間になったので、今から
最初のレクリエーションを開始します…ってこらそこ!
お前らが静かにしないと始められないだろ!
後、俺が怒られるわ!」
ユーモアを交えながらのむつー先生の第一声に、
多目的ホール中が笑いに包まれる。
それが静まると同時に、話していた生徒達も静かになった。
見計らって、むつー先生が続ける。
む「それでは最初のレクリエーションの説明ををします。
今から皆にはチームに分かれて、ここを出てすぐに広がっている
自然の中を自由に歩き回って貰います。
歩いている途中で幾つかチェックポイントが見えると思うので、
そこのなぞなぞを解読したら一緒に置いてある食材をゲット出来ます。
その食材は後の時間のレクリエーションで
使うから、各自で覚えておいてね。
因みに勝ち負けは無いから、自由に進めてくれて良いよ。
早くしないとご飯は食べられないかも知れないけどね。」
とは言え、チェックポイントは各場所に沢山設置してあるから、
このチームが少ないもしくは多いと言った事は無いだろう。
進行がセピア先生に代わる。
セ「チームは同じバスに乗ったメンツから更に細かくします。
今からチーム分けとなぞなぞの解答用紙を兼ねたプリントを配るので、
確認してからリーダーとなる生徒の所へ移動してね。」
因みにこのなぞなぞは、殆どが俺とブンブン先生が考えたものだ。
難易度はすぐに分かるものから頭を抱えるものまで様々。
さて、皆はどこまで分かるかな。
レクリエーションが始まり、生徒の皆が建物から出ていく。
その集団の中に、理華さんの姿を見付ける。
彼女と同じチームなのは、ぽずとスナザメ君と稲野君。
それに二年生の女子が二人だっけ。
大人しい子が多いけど、全体的に落ち着いていて安定している。
でも何故か、えも言われぬ不安が俺の中を過った。
心の中を蠢くそれを押し潰す様に、隣のブンブン先生に話し掛ける。
や「とうとう始まりましたね。」
ブ「はい。生徒の皆さんに解かれるのを
楽しみにしている分、少しハラハラしています。」
や「ああ、三日も寝ずに考えたんでしたよね。」
そう言う俺も、何日か徹夜して考えていたりする。
ブ「あまりに早く解かれてしまうと吃驚してしまいますから。」
や「吃驚と言うか、遣る瀬無いですよね。」
会話を続ける俺達に介入者が。
鶏「それでも良いんじゃねえの。
解いたら解いただけ楽しんでくれてるって事だしさ。」
とりなん先生の不意の一言に、俺達は一つずつクスリと笑った。
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