[は.た.さ.こ]ポーカーフェイス・コンプレックス[学パロ/実.況.者]

八通目 ページ9

とある休み時間。
ただでさえ人の出入りが多いうちのクラスに来訪者が。
はたさこ君やかわぞえ君と一言ずつ話した後に、こちらに来たのは。
と「はるかりん！遊びに来ちゃった！」
『とりっぴぃ君！』
本当に来てくれたんだ！
わー、何か友達って感じ！
『うばまろ君となな湖君は一緒じゃないんだ？』
と「うん、昨日までの課題が終わってなかったんだって。
それよりさ、何か喋ろうよ！』
それは残念。
『うん！あ、昨日やってた＜クイズ・ハイ10ション！＞観た？』
と「観たー！俳優のあの人凄かったよね！」
離れた位置から視線を感じる。
悟られない様に目だけチラッとそちらに向けると、
はたさこ君とかわぞえ君がこちらを見ながら何か話していた。
こそこそしないで、こっちに来て話せば良いのに。
目線をとりっぴぃ君の方だけに絞り、
一旦二人だけの会話を打ち切ろうとする。
『ねぇ、はたさこ君達の所に行こうよ。』
と「え、何で？」
『だって、二人よりも皆で喋った方が楽しいよ！』
と「……嫌だよ。」
『えっ…？』
想定外の返事に呆気にとられる。
彼の口から続いたその言葉に、
と「俺は、はるかりんと二人だけで喋りたい。」
私は、どうしたら良いのか分からなくなった。

『な、何で…？』
と「俺がそうしたいの。
別に理由なんかどうでも良いでしょ？」
彼のトーンがさっきまでの高めのものから、一転して低いものになった。
『…何か、二人に聞かれたくない相談事でもあるの？』
と「…まあ、ある意味そうかな。」
そっか。でも知り合ってまだ二日目の、しかも
女の子の友達に相談する様な事なんかあるのかな？
普通は一番相談し辛い相手だと思うけど。
『何？話してみてよ。』
でも、せっかくこうして頼ろうとしてくれているんだ。
協力出来る事があるならしてあげよう。
彼は低いトーンのまま、こう訊いてきた。
と「はるかりんってさ、もし友達を好きになったらどうする？」
『…分かんない。けどタイミングを見て動くかも。
告白とかも勇気がいるし、友達なら尚更だしね。』
と「そっか。
じゃあ友達になってすぐにその人を好きになっちゃったらどうする？」
『ちょっと待って！質問の意味が良く分かんないよ。』
と「だから、出会ってすぐに友達になるのと
ほぼ同時に好きになったらどうするって事。」
何か、頭がこんがらがってきた。
どう言う事？って訊こうとしたら、
彼が更にこんがらがる事を言ってきた。
と「……もう良いや、言っちゃお。
はるかりん、俺と付き合ってよ。」

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