[は.た.さ.こ]ポーカーフェイス・コンプレックス[学パロ/実.況.者]

七通目 ページ8

か「…じゃあ、ワシらはここで！」
『うん。また明日！』
途中の道で、かわぞえ君となな湖君と別れた。
そこから暫く歩いた先でアス先輩とうばまろ君、
そしてはたさこ君と別れる。
これで残りは私ととりっぴぃ君だけになった。

二人で、夕暮れの道を歩く。
ふととりっぴぃ君が話し掛けてきた。
と「それにしても、本当にはるかりんは
クラリネット吹くの上手だよねー！
習い事か何かやってたの？」
『ううん、何もやってないよ。
私ね、吹奏楽始めたのが高校からなんだ！
それまでは他の楽器すら触った事無くて！』
と「えー嘘！？無い無い絶対有り得ない！」
『もう、何が有り得ないの！』
彼の全力否定に笑いながらツッコミを入れる。
と「だって舞台袖から見てて吃驚したもん！
お世辞抜きで超格好良かった！」
『私なんかまだまだだよ。
それよりとりっぴぃ君だって凄いよ！
だってMCすっごい上手じゃん！』
と「俺もまだまだだよー！
でもありがとう！そう言ってくれる人あんまりいなくて！」
『あれ、うばまろ君達からは言われてないの？』
と「あの辺のメンツが俺を褒めてる所なんか聞いた事無いよ！」
さっきから新鮮な事が続いてるなぁ。
楽しいし良いけどね。
そして、家の前で足が止まる。
『じゃあここで！バイバーイ！』
と「うん、バイバーイ！」
家に向かって踵を返し、距離を
離していこうとすると彼に呼び止められた。
と「はるかりん！
明日…明日ははるかりんのクラスに遊びに行くね！」
『…うん！待ってるー！』
きっと、うばまろ君やなな湖君と一緒にって事だよね。
そう思い、とりっぴぃ君に笑顔を向けてそう返事した。
明日も楽しくなりそう！
そんな予感がギュンギュンした。

そして次の日。
『おはよう！』
「おはよう。どうしたの、めっちゃ嬉しそうだね？」
『えへへ。実はね…。』
と、女友達に彼らの事を話そうとした所で、少し考えた。
急に数人の男子の友達が出来て、彼らを
この子を始めとした女友達と会わせてみたら、
彼らはどんな風に思うんだろう。
特にはたさこ君。
近くにかわぞえくん達がいたとしても、
そのかなりの人数の中で彼らに仲介して貰う事が出来るのかな。
私が間に入ろうとしても、また固まっちゃうだろうし。
流石の私も、ここまでの大人数を相手にした事は無かったので
どうしたら良いのか分からなかった。
『…やっぱり何でもなーい！』
「何それ。変なはるか。」
『何でも無いったら無いのー！』
無理を通してはぐらかし、急いで席に向かった。

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