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十五通目 ページ16

と「そろそろ、エンディングのお時間が来てしまいました!
俺としてはもうちょっとはるかりんと喋りたかったなあ。」
『あはは!時間足りないよね。
でもそう思う位楽しめた!』
と「俺もすっごい楽しかった!
部長!二時間延長お願いしまーす!」
『いや、授業始まってるよ!』
私ととりっぴぃ君とのやり取りで、放送室に笑いが沸き起こる。
『そろそろ締めないと怒られるのとりっぴぃ君だよ!?』
と「わお、ゲストに怒られた!
怒られた所で、今回はかわぞえさんが歌う
[車輪の唄]を聴きながらお別れです!」
『怒ってない怒ってない!』
と「それでは皆さん、また明日ー!」
『ありがとうございましたー!』
曲がフェードアウトするその最後まで、部屋に笑いが木霊した。

放送室にてお疲れ様と声を掛け合うと、遅めの昼食を急いで掻き込む。
昼休みまでまだ時間があるけど、早めに食べ終わってしまいたい。
別に時間を作ってまでしたい事がある訳でもないけど。
私が座っている席の目の前の机ではとりっぴぃ君が
弁当を広げて同じ様に掻き込んでいる。
どうにか食べ終わり、弁当を鞄に片付けると
彼も慌てた様子で弁当を片付けた。
『あれ、まだ残ってたよね?』
と「何かお腹膨れちゃって!
そろそろ出るよね?」
『え?あぁ、まぁ。』
何故か、歯切れの悪い返事になってしまった。
と「じゃあ行こっか!
部長!先に上がりますねー!」
『失礼します!お疲れ様でした!』
ずっと放送に付き添ってくれていて、
今は機材の整理をしている放送部の部長さんに声を掛け、
私達二人は放送室を出た。

『ただいまー!』
う「おかえり、はるかっち。」
と「遊びに来たよー!」
か「今日もお疲れ様じゃな!」
自分の教室に戻ると、途端にラジオの時とは
違う賑やかさが耳と目に入ってきた。
『あれ、はたさこ君は?』
な「何や、図書室に行く言うとったで。」
どうしたんだろう?
テストも無いのにわざわざ一人で図書室に行くなんて。
こんなに友達いるんだから誰か誘えば良かったのに。
…何か気になるな。
『はたさこ君、まだ図書室にいるのかな?』
う「いるんじゃねえかな。
昨日だって昼飯の後ずっと図書室にいたみたいだし。」
よし、決めた!
『私も図書室行ってくる!』
皆の返事も待たずに、教室を飛び出した。
その後ろからこんな声が。
と「待って!」
声の主は、先程のラジオで話していた彼のものだった。
思わず振り向き、そちらを見る。
彼は言葉を続けた。
と「はるかりん、俺も着いてくよ!」

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螢羅(K-Ra)(プロフ) - 夜月さん» メッセージありがとうございます!設定だけで言えば王道だとは思うんですが、それ故にどう変化を付けるのかが難しい作品でもありました。書いていて楽しかったですけどね!2ですね!了解しました! (2018年2月6日 13時) (レス) id: e598710c3a (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 突然のメッセージ失礼致します。完結おめでとうございます!大好きなはたさこさんのお話で毎回ニヤニヤしながら二人の恋路を見ていましたwもう青春って素晴らしいです!!www次の作品のアンケですが2がいいです!お忙しいとは思いますが体調にはお気をつけください (2018年2月6日 13時) (レス) id: 37437532ec (このIDを非表示/違反報告)
螢羅(K-Ra)(プロフ) - 心音さん» わー、ありがとう!結構多いから、自分のペースでゆっくり読んでね!世界観が繋がってるのとそうでないのがそれぞれあるから、中身分からないまま一気に読んだらこんがらがると思う…。私もちょっとこんがらがったw1か3了解! (2018年2月5日 23時) (レス) id: e598710c3a (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - 完結おめでとう!いまだに読めてない作品とかあるから今読んでる!次回は1か3!!次も頑張ってね! (2018年2月5日 22時) (レス) id: e09554575b (このIDを非表示/違反報告)
螢羅(K-Ra)(プロフ) - Rimmさん» コメントありがとうございます!地味に3銃士勢揃いは狙ってましたwうばまろさんのお話は、彼は年上と恋愛させてみたいなと言う思い付きから始めてみたものです。やんわりさん了解しました! (2018年2月5日 21時) (レス) id: e598710c3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:螢羅(K-Ra) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年7月7日 11時

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