[は.た.さ.こ]ポーカーフェイス・コンプレックス[学パロ/実.況.者]

十三通目 ページ14

次の日のお昼時。
と「[放送部の、JASMINE.jp！]
さあ始まりました！放送部がお送りするラジオ、JASMINE.jp！
お相手は、いつもの彼がお休みなので
代打で来ました、とりっぴぃでーす！」
いつもは弁当を食べながら適度に聴いているお昼のラジオ。
そのMCを担当する放送部の面々の軽快な語り口が人気の番組だ。
でも今回は、私は聴く側じゃない。
と「今日はいきなりゲストを呼んじゃいます！
茉莉花高校吹奏楽部所属、
魅惑のクラリネット使いこと宮村はるかさんでーす！」
『いや、初めて呼ばれたよ！
あぁえっと、皆さん、こんにちはー！』
そう、番組に出る側として。
でも、よりによって今回のMCがとりっぴぃ君なんて。
あんな事言われた後だから、上手く話せるか不安…。
と「今回は一時間ずっと、宮村さんにお話を伺います！
それから、俺らは友達同士なんで、
ここから先は宮村さんの事をあだ名で呼びます！
と言う訳で、はるかりん！宜しくね！」
『宜しくー！とりっぴぃ君に全力で食らいつきます！』
と「あはは！そんなに気負わなくても！
えーそれでは楽しいホームページの世界、
JASMINE.jpにレッツ、アクセス！」
おぉ、生で聞けた…！
私がそう感動している間に、
お馴染みとなった機械音でのアイキャッチが流れた。

と「今日ははるかりん宛のお便りが
じゃんじゃん来てるから、早速呼んじゃうね！
えー、ハンドルネーム[花の妖精*レイクさん]！二年の男子からでーす！」
な、何て恥ずかしい名前…。
思わず吹き出し掛けるがギリギリ堪えた。
と「[ゲストのはるかピョン、MCの鳥、こんにちは！]」
『こんにちはー！』
何となくだけど、誰か分かった気がする。
＜はるかピョン＞と言う呼び方と言い、
ラジオネームの中の花やレイクと言う単語と言い。
でも、敢えてツッコミは入れなかった。
後で本人に問いただしたいから。
と「[はるかピョンと言えば、クラリネットを吹いている
印象が強いんやけど、他にも出来る楽器ってあんの？]」
うん、確定だな。絶対彼だな。
彼の関西弁口調を、わざと妙な
イントネーションで読み上げるとりっぴぃ君。
その二つの要素で、とうとう堪えられなくなってしまった。
と「ほら、笑わない！
はるかりんに来た質問だからちゃんと答えるの！」
読み終わったタイミングでそうツッコミを
入れて貰ったお陰で、何とか笑いを収める事が出来た。
そうだね、せっかく送ってくれたんだから答えないと。
一息吐いて心を落ち着かせ、花の妖精さんからの質問に答えた。

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