伍話 ページ5
「………………………はぁ」
時は流れて、私は自身の部屋にいる
ノエルは結局契約をしてしまい、その代償に四肢を失ってしまった
かくいう私も上流階級の娘としての人生を失うことになるので、もう少しでここを出なければいけない
チェルクェッティ家の娘が二人共失踪したとなれば、大騒ぎになるだろう
私には知ったこっちゃないのだが
「_______!!」
「_____!?」
なにやら下が騒がしくなってきた
やっと私とノエルがいない事に気づいたようだ
私は実際ここにいるのだが、正面玄関から帰ってきていないので認識されていないのだろう
しばらくするとこの部屋にもきっと誰かがやってくる
その前にここを出ないと厄介なので、私はある程度の荷物をまとめると部屋の窓から飛び降りた
悪魔との契約により強化された私の身体は、窓から飛び降りたくらいではびくともしない
家を取り囲んでいる高い塀に飛び乗ると、私は今まで暮らしてきた家を振り返ることなく歩を進めた
ひとまずは行方がわからないノエルの居場所を突き止めなければ
あんな妹とはいえ、いちおう血の繋がった家族だから
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ココロ(プロフ) - 続編に移れません、、、。今準備ちゅうだから、とかですか?続き楽しみにしてます。 (2019年1月31日 9時) (レス) id: ab8077af61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沢村姫華 | 作成日時:2017年4月2日 14時