雪の降る蒼空 (ページ25)

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〈大阪に滞在して3日目

関西ジャニーズJrの前に立ち、稽古の指導をする藤咲の姿が映った〉

『関西ジャニーズJrの稽古指導するのは今回が初めてです

でも凄く楽しみでした

少し前に関西ジャニーズJrのライブを見学させてもらって、実力が高い子が集まってるのは知っていたので

あとは今まで自分からこうして他のJrと関わろうとした事って全くなかったんですよ

演技指導も東京の一部のJrだけだったので、人見知りを理由に、メンバー以外と関わろうとしなかったんです

だから今回は良いきっかけだなって思いました』

〈人見知りの自分を変えたい、その気持ちで、彼女はメンバーより先に大阪入りをし、演技指導役を引き受けたと言う〉

『もう少し簡単な方が良いですか？』

滝沢｢え？Aはどう思う？｣

『私は……やらせた方が』

滝沢｢よしやらせよう

じゃあ後は東京で｣

『はい、東京戻って資料作ってきます

また変更点があったら連絡するので』

〈次の日、メンバーとスタジオで合流のはずだった藤咲は、入れ替わりで東京に急遽戻ることになった

演技の構成や振り付けを考えるに至って、こういうことはよくあるそうだ〉

『せっかく滝沢くんの舞台で役に立てるので

一部ですけど、今回は舞台の構成も任せてもらえて、やる気で満ち溢れています

あとはメンバーと遅れている分を取り戻さなきゃですね』

〈宇宙sixと兼任している目黒同様、藤咲も全体でのダンス練習に参加できていなかった

東京に戻り、スタッフと打ち合わせを進めながら空き時間に1人で練習を進める藤咲の姿がスタジオにあった〉

『関西の子たちは基礎をもう少し身に付ければすぐに上達すると思ってます

でも詰めすぎると楽しくなく感じちゃうから、楽しみながら稽古を出来るのが理想ですね

東京のメンバーとの合同練習が始まると嫌でも詰め詰めでキツくなると思うので

かと言って厳しくしないかって言うとそれは別で、オンとオフの切り替えをしっかりしながら教えていけたらなって、そう考えてます』

〈関西に向かう前そう話していた藤咲は、その言葉の通り、藤咲らしく指導にあたっていた

しかし、1人遅れている分のダンス練習を進める藤咲は、かなり詰めているようで全く休めていなかった〉

スタッフ｢藤咲さん、電話鳴ってます｣

〈たまたま電話に気付いたスタッフが、藤咲に声をかけた〉

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