３４６* 君のいない毎日 ページ46
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Fuma side
Aが姿を消して4年半が経った
少ない荷物と、シェリを連れて出ていった彼女の面影なんて、もう全く残って無い部屋を見る
今どこで何をしているのかも分からない
生きているのかさえ分からない
世間はAの話題なんて持ち出すことすら無くて
この世界に彼女がいたことなんて、もう誰も知らないかのように
ただ時間だけが過ぎていって
残された俺だけが、何も進めていなかった
彼女が最後に置いていった
音楽を通してまた会おう
という言葉が、何度も頭の中で流れている
そんな日が、本当に来るのかな
なんて、俺が1番信じて待つべきなんだよな…
Your side
『帰りますか、日本に』
原｢いや〜相変わらずだったな
4年半、早かった｣
『こんな風に帰れるのも冴島さんのおかげだけど』
原｢冴島やっぱすげぇわ｣
何にも縛られず、自由に過ごせた4年半は
充実していた、の一言に尽きる
色んなところを巡りながら、音楽を届けることは私にとって最高に幸せで
私の音楽は、自由を手に入れたことによってより深く広がっていった
"Sexy Zone 四大ドームツアー完走！！！"
街の中央にある電光掲示板には大きくその言葉が映し出されていて
そこに映る懐かしい姿に胸の奥が熱くなった
叶えたんだね、5人で
『……眩しい』
温かい太陽の光が異様に眩しく感じる
本当に帰ってきた、私は
みんなとの約束を守りに、叶えに
4年半前よりだいぶ成長したシェリをリードで繋いで
日本を出た時よりも大きくなった荷物を持って
私は"ある場所"へ向かうための歩を進める
原｢見つけた！
どこ寄り道してたんだよA｣
冴島｢久しぶりだね、元気そうで何より｣
『ちょっと街を見てきたの
冴島さんお久しぶりです』
冴島｢Aちゃんの復帰に相応しいステージ、用意しといたよ｣
どうぞ、と通された場所は
あの日初めて私がアイドルとして立ったステージだった
冴島｢懐かしいでしょ？
君はまたここから、スタートさせるんだよ
歌手として、藤咲Aとして｣
『冴島さん……本当に、なんて言ったら良いか……
感謝の言葉しか出てこないです
ありがとうございます』
冴島｢俺は君の帰りを待っていた
君の作る曲が好きで、君が歌う音楽が好きだからね｣
さぁ、準備を始めよう
まだ春先
やっと温かくなってきた頃
私は新しいスタートを切ろうとしていた
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ななせ - 全部一気読みしちゃいました！更新停止中ですが、また更新されること楽しみにしています！続きが気になって眠れません！ (2021年9月19日 13時) (
レス) id: 50b1d81049 (このIDを非表示/違反報告)
未希(プロフ) - とても面白いです！大変だと思いますが、続きが更新されるのを楽しみにしてます！ (2020年7月19日 22時) (レス) id: 364395129c (このIDを非表示/違反報告)
きな粉 - とってもこの作品面白いです！風磨くんとのお話大好きです！更新大変だと思いますが頑張ってください！更新待ってます！！！ (2020年6月22日 16時) (レス) id: d94b316652 (このIDを非表示/違反報告)
MMkei - とても面白くて夢中になって読ませていただきました！ぜひ更新待っています！ (2020年5月7日 3時) (レス) id: 71a88fdd11 (このIDを非表示/違反報告)
m - 更新待ってます!!! (2020年4月27日 23時) (レス) id: c32527caa4 (このIDを非表示/違反報告)
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