僕の彼女

冬の夜 ページ14

細い月





薄い雲





小さく瞬きながら、濃紺の空を渡っていく飛行機





その向こうにキラキラと輝くオリオン座





シン…と静まる夜に





君とふたり





一枚の毛布にくるまって空を見上げる









「やっぱ寒ぃな…」

「そう？ひろは温かいよ？」

「…俺はネコか。」

「んふふ。」

「……なぁ。」

「ん？」

「コーヒー、飲みたい。」

「えー」

「じゃんけんしようぜ。」

「…いいよ。」

「一発勝負な！」

「よし…」

「いくぞぉ…」

「「じゃんけんぽん！！！」」

「やったーっ！」

「………3回勝負な。」

「えーっ、一発勝負って言ったのひろじゃん！」

「いいのっ！3回勝負！」

「もぅ…」

「はい、じゃんけん…」

「「ぽんっ！…」」









星降る冬の夜





君と寄り添って





こうして笑い合えば





心も





体も





温かい









.

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