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涙の訳 ページ3

「たいすけ…」





不意に名前を呼ばれて振り向くと、ソファで居眠りしてるひろ





「…寝言か」

「……行くな…」





どんな夢見てんだろ…

起こした方がいいかなぁ…何か辛そうなんだけど…





「俺を置いて行くなぁ…大輔…」

「…え?」





ひろの頬にひとすじの涙…

夢の中の俺とどんな話してんの?





「たいすけぇ…」





ゆらゆらと伸ばされた手を、咄嗟に握りしめた





「ひろ、大丈夫。俺はここにいるよ。」





チュッと瞼にキスをすると、ひろは安心したように笑って、また穏やかな眠りに入っていった





ひろの目が覚めるのを待って、夕食を用意する





「ごめんな…俺が作るって言ってたのに…」

「俺が起こさなかっただけ。気にしないの。」

「うん…」

「また今度作ってよ。はい、冷めないうちに食べて。」





落ち込んだみたいに俯いてたけど、勧めた食事を一口頬張ると、





「ん〜、んまっ♪」





いつもみたいに可愛い笑顔を見せてくれた





…さっきはどんな夢見てたんだろう

もう忘れたかな…

聞いてまた悲しい夢、思い出させるのも可哀想か…

………でも、聞きたいっ!





「ねえ、ひろ?」

「ん?」

「さっき…夢、見てた?」

「え?」

「な、何か、寝言言ってたから、さ!」

「…マジ?」

「よ、よく聞こえなかったけどね、うん。」

「ふーん」





怪しまれた?

俺、焦りすぎだっての!





「あ、思い出した。」

「えっ、何っ!?」

「酷いんだよ。太輔、俺を無視してニカと焼き肉行くって言ってさぁ。」

「…焼肉?」

「俺、目の前にいるのに、二人とも見えない振りすんだぜ。」





夢でも身長弄られてんだ…





「何度も太輔呼んだけど、気付かないんだもん。」





うん…呼んでたね、泣きながら…

焼肉かぁ……

身長……ごめんよぉ、ひろ…





「現実の太輔は、ひろを見失ったりしないよ。」

「うん。」

「次のオフは、二人で焼き肉行こう。ニカに誘われても行きっこなし!」

「うん!」





その日の楽屋…





「あ、ミツ、ガヤ、おはよ〜!」





パシッ

パシパシッ





「えっ?何?何っ!?」





いくら夢でもひろを泣かせる奴にはグーパンチ!

って、泣かせたのは俺か…

いや、ニカが誘ったから悪いんだ

ひろもパンチしてるし(笑)





「ねぇ、俺何かした?え、怖い怖い!二人して超、怖いんだけど!…何なの?ねぇ、教えてよぉ!」

「「……♪」」






.

トラさん解禁→←ネガティブさんとポジティブさん



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作者名:MISA | 作成日時:2018年10月18日 11時

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