第37話 ページ46
「美桜!どこだ!聞こえたら返事してくれ!」
そんな声が聞こえてくる。
え、安室さんの声っぽいけど何故呼び捨て?
まあ、今はそんなこと関係ないか。
「助けてください!私はここです!助けて!」
声の限り叫び、自分の居場所を伝える。
すると、さっき考えていた通り安室さんが穴の上から顔を覗かせた。
「美桜さん!大丈夫ですか?」
「右足首を捻ってしまって動けないんです。でも、なんで安室さんがここに?」
「僕もちょうど探偵の仕事でここに来ていまして…警察の方から美桜さんが中に閉じ込められていると聞いて探しに来ました。」
「あ、そうだったんですね!ありがとうございます。動けないのでどうしようかと考えていたんですよ…」
すると、安室さんは穴の中へと飛び降りてきて軽々と着地をする。
え、運動神経すごくない?少なくとも3mだよ?てか、4mあるかもなんだよ?
やっぱり安室さん探偵っていうの嘘なんじゃない?
ただの探偵がここまで運動神経あるか?
そんなことを思っていると安室さんはしゃがんで背を向けてくる。
「美桜さん、僕の背中に乗ってください。」
「え?」
「動けないんでしょう?僕が外まで運びますからそのまま病院へ向かってください。体もあちこち打っているようですし…」
「あ、ありがとうございます。」
お言葉に甘えて背中に乗ろうとするものの上手く動けず乗ることができない。
「…美桜さん、少し失礼しますね。」
「へ?うわっ…ちょっ、安室さん!?」
安室さんがそう言ったかと思えば次の瞬間私はお姫様抱っこをされていた。
「落とすと危ないのでじっとしていてください。」
「は、はい。」
そう言って瓦礫を階段替わりにして上に登っていく安室さん。
いや、え?お姫様抱っこ!?まあ、私が立てなくて背中に乗ることできなかったから仕方ないんだろうけどさ!何これめっちゃ恥ずかしい。
「僕が来た道に戻った方がいいので、とりあえず戻りますね。」
「そういえば、どうやってここまで来たんですか?階段は2つとも塞がってましたよね?」
「階段の奥にエスカレーターがあるので階段替わりにして登ってきました。」
なるほど。
てか、エスカレーターあったんだ。
そう思った瞬間、また爆発が起こった。
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ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時