弱いのよ。{緑}

としみつとの始め方。 ページ29

虫「ねぇ、」


『ん？』


虫「2人っていつから付き合ってんの？」


虫眼鏡からの唐突な質問に、としみつが飲んでいたコーラを吹き出す。



『きちゃない』


て「たしかに2人の初夜とか聞いたことないなぁ」


『そんなガチトーンで言われても初夜なんて話すものでもないと思うんだけど』



虫「で、いつからなの？」


『んー、実は一回としみつに振られてるんだよねぇ』


て・虫「えっ、はっ⁉」


て「こんな可愛い天使振るとかありえん」


虫「童貞」


と「るっせ！童貞今関係ねぇだろ！！！！」


『えっとー、ほら、昔ってうち結構男勝りだったやん？/////』


て「いうて今もやん」


『るさい』




『話すと少し長くなる』


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『うっっっざお前！うわうっぜ！』


と「ざまぁみやがレ！！！」


『っ、クソがぁ...』





私は高校3年生のみく。

回想中に現れる。←


こんな風に口喧嘩みたいなことをしているけど、本当はとしみつに片想いしている。その間約一年。





来週は学生の一大イベント文化祭！！

実は、毎年恒例の文化祭ではあるジンクスがある。




いつもは開かない開かずの部屋。

といってもただの教材室だけど、


その部屋の鍵を手に入れた2人の男女は永遠に結ばれる。みたいな。

ありがちやね。



どうせならハートの打ち上げ花火を屋上でとかのがロマンチックでいいのに、生憎田舎の学校にそんな資金はない。



んで、私はその鍵を手に入れた。


いやつっこむな！！！学校来たら靴箱に入ってたんだもん！

なんで私が持ってるのかなんて私が1番知りたいわ！！


ったく。

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