ただのオタク【VOISING】３

第百三十三話 ページ47

Aside


うーん…

どうしたもんだか…

今日は、あぷともメンバーと事務所に集まって会議。

な、の、に！

私は畳の上で正座している。

目の前にはまたまたポストに入れられていた手紙。

『最近元気ないね。大丈夫？
ちゃんと寝てる？目の下の隈ひどいよ？
しっかり休んでね💕︎』

同じ内容がメールにも。

最近、ストーカーが気になりすぎてあんまり寝れないけど…

だって、寝顔とか撮られてるかもしれないんだよ！？

オチオチ寝てらんないって


「はぁ…そろそろ警察行った方がいいのかなぁ？」


ね、これ『ドッキリでしたー』とかない？

やっぱ会議優先しよ。

今のところ私が怖いだけだし。

……ってヤバっ

時間が…あと15分で電車つく！？

ここ田舎だから3時間に一本しか電車通ってないのに！


「ああああ！間に合えー！！」


全力ダッシュ。

キャラじゃないよね。

分かってる。分かってるけどっ


「あー。行っちゃった…」


改札の直前で電車のドアがしまった。

ああもう、ついてないなぁ今日…

メンバーに遅れること、連絡しなきゃ

って、充電4%！？


「お嬢さん」

「はい？」

「随分痩せているね。ちゃんと食べてるかい？」

「え？あ、はい」

「ほっほっほ。そうかいそうかい。若いっていいのぉ」

「あはは…そうですね」


適当に返事していると、スマホの充電がきれた。

………………え？


「じゃあわしはもう行くわ。元気でのぉ」


連絡手段、ないやん。

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雨乃こさめくん

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