ただのオタク【VOISING】３

第百三十二話 ページ46

Aside

今朝、また手紙が入っていた。

今日は少し長文。

会長に対する怒りがたらたらと書かれていて、最後は

『愛してるよ』

怖…っ！

またまたクリアファイルに保存。

こんなんためこむんイヤなんやけどなぁ、仕方ない。

証拠集めなんだから。


「ん？あれ、」


ポストにぬいぐるみも一緒になって入ってた。

縫い目が少しほつれていたから、分解してみる。


「ひっ」


中には私の写真。

正確に言うと、私とVOISINGの先輩方とが話している写真。

と、カメラだか盗聴器だか分んない機器。

私が中身見ること知ってた…？

ってことは、犯人は私の性格を理解してる…？

怖すぎる。


Prrr Prrr Prrr


「もしもしA？」


気がついたら、towaに電話をかけていた。

何やってんだ私！

迷惑かけちゃう…


「ごめん、間違えた。何もない」

「そう？」

「うん、ホントごめん」

「いや、全然。それより…なんかあった？」

「え！？」

「なんか声の感じがおかしいな〜って」

「あー、ちょっとさっきまで会長と話してて。」

「え、大丈夫！？」

「うん。メンタル削られたけど、towaと話したらなんか元気でたわ。じゃあね」


towa…鋭いっ！

なんでこんな変なとこだけ勘いいの！

でも私も嘘はついてない…はず。


〜・〜・〜・〜・〜

「いや、冷静に考えてこんな朝から会長と電話してるわけないだろ。
なんか隠してるな………A。」

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