ただのオタク【VOISING】３

第百十九話　 ページ33

Aside

「ふー、終わったね。」

「……そら、緊張した。」

「そうだねー」

「お兄ちゃんが来るなんて…聞いてないです。」

「ボクもびっくりした…」

「あんたたち…配信、まだ切れてないよ？」

「「「「「ええ！？」」」」」


慌てて配信を切る。

しょっぱなからやらかした…


「やっちゃったね。」

「あはは……ねー」


今度こそ切れたよね！？

もう一度確認すると、しっかり切れていた。


「よかった…ちゃんと切れてる。」

「まじトラウマなる」

「お疲れ様〜」


ないこさんがお茶を持ってきた。

機材とかは準備しきれなかったから、ないこさんのおうちで配信をさせてもらっていた。

顔が半笑いだった。

さては、別の部屋で配信きいてたな…


「ないこさん…」

「はは、よくあることだよ。それよりさ、今後やりたいこととかあるの？」

「ん−、チャリティーライブ…ですかね？」


そう。

ずっとやりたいと思っていた。


「募金箱をいくつか設置して、フリーライブみたいにお金は取らないんです。」

「あ、Aナイスアイディア！それを病院とかにも寄付したり…」

「仮面みたいなのかぶって、顔出しはなしにしたいです。」

「いいね。」


意外にも話が進んでいく…

ないこさんは考え込んでいる。

あれ、ちょっと口元が緩んでる？


「面白いこと考えるね。やってみるか。公園とかだと割と会場代安く抑えれそうだし、より多く寄付できるよね」


え…

できたらいいなって思ってたことが、本当に実現するの！？


「よし、じゃあ次のあぷともの目標は、チャリティーライブで、がんばろうか！」

「「「「「「おー！！」」」」」」

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雨乃こさめくん

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